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大きな耳と長いしっぽ の商品レビュー

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2009/10/04

サバの話と、「ジイジイ」一本。 この頃のサバの美しいこと。まだたくさんのことに一喜一憂して、それを 表現できる大島弓子がいる。 「ジイジイ」は、何度読み返しても、擬似最後の晩餐のときにおばのことを母親に ののしられ、イネが大泣きしながらかばうところで私も泣いてしまう。 「おばさ...

サバの話と、「ジイジイ」一本。 この頃のサバの美しいこと。まだたくさんのことに一喜一憂して、それを 表現できる大島弓子がいる。 「ジイジイ」は、何度読み返しても、擬似最後の晩餐のときにおばのことを母親に ののしられ、イネが大泣きしながらかばうところで私も泣いてしまう。 「おばさんはお母さんたちのこと一度も悪く言ったことないよ 私がお母さんたちの悪口を言うとおばさんは怒ったよ だから言わないで おばさんの悪口は言わないでーーー」 そのあとお母さんも、おばにイネを預けておきながら嫉妬していたと告白するけど そんなところはもうどうでもよくて 少女ならば必ず通過する、透き通りすぎて痛々しいほどの透明さ こんな心情とセリフを40すぎて描けた大島弓子の力に、ただただ低頭するしかない。傑作。

Posted byブクログ