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火の鳥(角川文庫版)(4) の商品レビュー

4.7

31件のお客様レビュー

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2024/01/17

火の鳥の中に一貫して流れている テーマのひとつが宗教と政治 人を精神的に安らかにさせるのが 本来の宗教なのに いとも容易く人をしばつけ 支配するものとして使えるものだと 恐ろしく思う ブックオフにて取り寄せ

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2023/10/15

輪廻転生。 一寸の虫にも五分の魂。 怒りの力。 大仏は権力の象徴。 生きるということ。 また読み返したい。

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2023/07/16

子供の頃角川でアニメ映画化され、ファミコンソフトで発売された鳳凰編、というのが自分の鳳凰編に対する記憶だった。 当時のコナミらしくいいアクションゲームだったが、当然主人公が我王で仏師だということ以外なんの共通点もない。 アニメ映画はテレビ放映されて観たはずだが、正直子供では内容も...

子供の頃角川でアニメ映画化され、ファミコンソフトで発売された鳳凰編、というのが自分の鳳凰編に対する記憶だった。 当時のコナミらしくいいアクションゲームだったが、当然主人公が我王で仏師だということ以外なんの共通点もない。 アニメ映画はテレビ放映されて観たはずだが、正直子供では内容もろくにつかめなかった。 この時我王が腕を失っていることを知ったんだっけな。ゲームだと普通にのみ投げてぴょんぴょん飛び回っているのでわからなかった。 そういや鬼瓦を作って足場にしていたりもしたっけか。 今思うと物凄い原作無視だわ。 まあ当時の技術で鳳凰編をどうゲームに出来たって原作通りには作りようなかっただろうけど。 映画が86年、ゲームが87年らしいので、改めて本編を読んだのは30年以上経ってからということになる。 というわけで一気に読み切った。 やっぱり手塚漫画らしくメタフィクションが酷い。 しかしそれでもなおこの世界観は濃すぎて引き込まれるなあ。 我王と茜丸の対比、そこで関わる人物のその後の螺旋の繋がりよう、これまでよりも段違いで複雑にして濃厚だった。 しかしテーマとしては非常にわかりやすい。 人気があり有名なのもよくわかった。 若干話が逸れるが、解説で手塚治虫が共産党と関わりがあったという一文を見た。 なるほどたまに出てくる反権力賛美の思想はそんなところから来ていたのかとちょっと納得してしまった。 鳳凰編でもちらりとそんな話がある。 手塚作品を考える上で押さえておくべきポイントだと思う。

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2021/08/16

鳳凰編。 1万円札の裏側に印刷されていて、よく目にする鳳凰...ホウオウゴケが好きなので、気になるホウオウ。 2人の木工を軸に物語は進んでいきますが、どうやって複雑な展開を考えられたのか...感心させられました...

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2020/01/07

読むのが苦しい、でも読みたい、読まなくちゃと思う巻だった。 怒りは原動力となるんだなぁと思った。輪廻転生について深く知ることができて世界観が広がった。

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2019/07/06

村の慰み者 我王 野伏り 俺には生き続ける権利があるんだ 輪廻 虫魚禽獣 因果応報 大和の茜丸 鳳凰 煉獄 ブチ 帝 遣唐使 ミジンコ 鬼瓦 奥州平泉の国分寺 即身仏 旱魃 開眼式 東大寺の大仏 勅命ちょくめい それは宗教と政治が結びつき貴族が絶対権力者となる時代の予兆ともいえる...

村の慰み者 我王 野伏り 俺には生き続ける権利があるんだ 輪廻 虫魚禽獣 因果応報 大和の茜丸 鳳凰 煉獄 ブチ 帝 遣唐使 ミジンコ 鬼瓦 奥州平泉の国分寺 即身仏 旱魃 開眼式 東大寺の大仏 勅命ちょくめい それは宗教と政治が結びつき貴族が絶対権力者となる時代の予兆ともいえるものだった 公序良俗 長谷川町子 「神」に与えられる賞など現世に存在するはずもない 拙作 生命の真実を渇仰して滅びる 螺旋状の円環 拙文 酒見賢一

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2016/01/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

鳳凰編。仏師茜丸と片目片腕の我王の話。我王の人世が悲惨で途中は読んでいて辛かった。 政治のために仏教が利用されていた時代。そういう人間のエゴをなんとなく感じるから、個人的にお寺の雰囲気は好きになれない。

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2015/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手塚治虫のシリーズ「火の鳥」の中でも最高傑作の呼び声高いのがこの鳳凰編。 舞台となっているのは8世紀、聖武帝の頃の奈良の都。 鬼畜のごとき殺人者だった我王はある事によって命の尊さを知り、 苦難を経て己の存在を見つめなおしてゆく。 飢餓に苦しむ人々とともに這うように生きる我王と、絢爛豪華な大仏建立を手がける茜丸。 違う道を歩いてきた二人の仏師の運命が交錯し、 印象的な生命のドラマを生み出している。 輪廻の摂理、生きることとは何かを説く仏教。 一方、政治と癒着し、権力の道具とされてゆく仏教。 そんな世の中にある欺瞞と憤りが見事に描かれ、 その中であがくように生きる生命のみずみずしさが鳳凰(火の鳥)に シンボライズされてゆく。

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2013/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鳳凰編 仏師茜丸と、盗賊我王の二人が対比される形で描かれる。 茜丸は、右腕が使えなくなったことで逆に精神性を取り戻すが、のちに芸術性にとらわれて心をなくす。 我王は、人を信じず残虐な男だったが、速魚や良弁上人に触れて少しずつ変わる。 単純な対比ではなく、二人それぞれに揺れ動き、迷い、考える、その部分の深みがものすごいと思った。 仏教の輪廻思想がかなり色濃く押し出されており、誰も救わない奈良時代の政治と結びついた仏教への皮肉もある。 なんとも複雑で、単純には言いつくせない深い作品だ。

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2013/04/23

我王と茜丸の交じり合う人生の中で、有為転変、諸行無常を感じた。 「悪」一辺倒だった我王が、人に感謝される気持ちを不器用ながらも感じ、次第に悟りに近い状況になっていく。 善悪は表裏一体でありともに必要であるのではいかと考えさせられた。 考えさせられ過ぎて上手く言葉がまとまらない。...

我王と茜丸の交じり合う人生の中で、有為転変、諸行無常を感じた。 「悪」一辺倒だった我王が、人に感謝される気持ちを不器用ながらも感じ、次第に悟りに近い状況になっていく。 善悪は表裏一体でありともに必要であるのではいかと考えさせられた。 考えさせられ過ぎて上手く言葉がまとまらない。 もう少し歴史の教養があればより一層楽しめるのではないかと思った。

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