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ホットロード(文庫版)(1) の商品レビュー

3.9

18件のお客様レビュー

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2023/11/14

青春の一冊(当時は実写映画のみしか知らず)。 生きてきた世界とまるで違う恋の話だけど、かっこいいことはよく分かる。 正直この漫画の凄さには幼い頃に気づける自信はない。 描かない、背景、口語、モブ、ラブシーンの少なさ、場所・登場人物の説明の無さなど。 この年でもゆっくり読んでや...

青春の一冊(当時は実写映画のみしか知らず)。 生きてきた世界とまるで違う恋の話だけど、かっこいいことはよく分かる。 正直この漫画の凄さには幼い頃に気づける自信はない。 描かない、背景、口語、モブ、ラブシーンの少なさ、場所・登場人物の説明の無さなど。 この年でもゆっくり読んでやっと分かる。

Posted byブクログ

2018/02/03

(01) 彼女ら彼らが出現する場所がまず注目される.ロードというテーマでもあるので,それは圧倒的に路上である.単車に乗っていてもいなくても路上である.もちろん学校内,住居内,店舗内,病院内という場面が混じりはするものの,路上に勝るものではない.路上であるからこその交通と友好(*0...

(01) 彼女ら彼らが出現する場所がまず注目される.ロードというテーマでもあるので,それは圧倒的に路上である.単車に乗っていてもいなくても路上である.もちろん学校内,住居内,店舗内,病院内という場面が混じりはするものの,路上に勝るものではない.路上であるからこその交通と友好(*02)が結ばれている. 路上であるが,昼間は言うまでもなく太陽にホットに照らされていることが多いが,夜間も照らされている.この夜間の光,テールランプ,ヘッドライトは作風を印象づけているが,そのほかの街の様々な光に照らされていて,主人公たちの眼(*03)はおそらく闇に安らぐことがない.余白の大きさや白さが,露出オーバーやフラッシュを思わせる,光の過剰を際立てている. それら光たちの勝利は,そのまま,本書のテーマでもある戦後の日本人の家族と生活のパラドキシカルなありようを指示している. (02) 路上にたむろしているその姿は,いわゆる集会に代表されるが,立位もあるがときに座位も見られる.いわゆるヤンキー座りも前面的ではないが描かれている.おそらく80年代の湘南あたりではまだ,路上が汚れていたせいか,それとも立位の労働等に慣らされていたせいか,10代の彼女ら彼らも路面レベルにそのまま腰を落として座るということはない.または,次の出走などの運動に備えているのかもしれない.座っても堤防の上であるとか,路面からのわずかな立ちあがりに腰を掛けている様が80年代の都市風俗として記録されている. (03) 瞳の中の妙な光,それはモノローグによって「夜景」と解説されることもあるが,この瞳の描き込みも人物造形や風景描写を大きく担っているが,一方で,指の描き方も心に残る.注視していると,手や指のデッサン集のようにも見えてくる.この描き込みの意味は,本書のテーマでもある生活に関わるものだという予感がある.

Posted byブクログ

2023/08/24

ものすごくヒリヒリしたし読み進めるのが怖かった。不良もののシリアスな作品を読むのはたぶんこれが初めてだけど、「危うい」って言葉の意味が初めて感覚でわかった気がする。 思春期の痛みと危うさ、一生のうち一瞬しかない瞬きの眩しさだけじゃなく、最後に愛を知る事で大人になっていくところが...

ものすごくヒリヒリしたし読み進めるのが怖かった。不良もののシリアスな作品を読むのはたぶんこれが初めてだけど、「危うい」って言葉の意味が初めて感覚でわかった気がする。 思春期の痛みと危うさ、一生のうち一瞬しかない瞬きの眩しさだけじゃなく、最後に愛を知る事で大人になっていくところが描かれていたのが良かった。 子どもに弱さ故の美しさ・愛しさのようなものを感じつつも、そこに溺れるのではなく、大人になることで強くなることの素晴らしさを感じることができた、気がする。 あと単純に作中に終始漂う空気感が最高。絶妙に切なかった。舞台が湘南で海沿いというのも好みだし、モノローグの描写もきれい。 宏子さんトオルさんハルヤマの三角関係に何があったのかのちのち詳しく描写がされるのかと思ったらそうでもなくて、読み終わってからあれっそういえば、と気になったけど、あえて明らかにしない方がリアルな気もする。 ハルヤマと和希幸せになってね。。

Posted byブクログ

2016/09/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

湘南の暴走族とその彼女さんの物語。 って簡単に言ったら、ファンに怒られそうだけど…。 14歳と16歳でこんなんじゃ、親は困っちゃうよね。 弱い者同士が群れてるわけで、1人でいるより居心地が良いのは確かなんだろうけれど…。 ヒロインの和希ちゃんは母親がずっと不倫していて、自分は母親が嫌々結婚した(どういう経緯だ?)父親の子供だから愛されていないと感じている。 お相手の16歳にしてガソリンスタンドでバイトしまくるわ、女性と遊びまくるわ、暴走族で特攻やってるわの春山くんは、連れ子として入った今のお家の居心地が悪いらしい。 和希ちゃんの母親に比べたら、お母さんはとても良い人なのにね。 やっぱり自分のお母さんを取られちゃったって気持ちがあるのかな。 冷静に考えたら、だからって何でここまで極端に生きるんだろうって思うんだけど、雰囲気づくりが上手な作者さんだから、それほど違和感を感じずに読めました。 書き込みの少ない空白が多い白い紙面なのが、かえって現実を感じさせなくて良かったのかも…。 学校の成績がいまいちだったり、打ち込める部活や趣味がなかったり、自分に自信がないタイプの人は、たしかに魅かれちゃうシチュエーションかもしれない。 ピュアだから傷つきやすいって若者の雰囲気を上手に演出していたし、実際やっていることは視野が狭いお子ちゃまのそれでしかないんだけれど、恋愛至上主義的をうまく読者に植えつけて、ロミオとジュリエットに通じるような「冷静に考えたら変なんだけど、これはこれでよいのだ!」的世界観に入りこませていると思います。 だけど、こんな男になんで惚れるかね~。 裏世界で有名人だとか、族で次のトップを取るとか、あの人の彼女だったら自分の価値も上がる的な考えが絶対になかったとは言えないように思っちゃう。 でも、好きな人には好きな世界なんだろうな。 いまどき湘南で族で群れてるなんて、時代に合わないから、今の若者がどう読むかはわからないけれど…。

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2016/06/21

読んでいると胸が潰されるように痛くなる。それは彼らが迷いもがきながらも、必死に生きているからなのだと思う。その純粋さが胸を打つ。 ものすごい痛みを描いた今作だけれど、その痛みに向き合って、さらに未来へ希望を残す終わり方だったのは本当に良かった。 愛を知ったら、強く、優しくなれる。...

読んでいると胸が潰されるように痛くなる。それは彼らが迷いもがきながらも、必死に生きているからなのだと思う。その純粋さが胸を打つ。 ものすごい痛みを描いた今作だけれど、その痛みに向き合って、さらに未来へ希望を残す終わり方だったのは本当に良かった。 愛を知ったら、強く、優しくなれる。 彼らの日常は私のそれとはかけ離れているものだけれど、こんな世界もあるんだなあと、惹きこまれた。

Posted byブクログ

2015/01/31

夏の終わりに借りて、秋に寝かせて、冬にようやく読みました(笑) 映画は観たので物語自体は知っていたけど、描き方が細っそりしているというが、淡いというか。 とりあえず、登坂くんの春山は、イケメンすぎたと思う。 もちろん、ハマってたけど。

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2014/08/20

映画化されたということで読んでみた。 和希が、思春期特有の親との関わり合いで葛藤していることや、先輩との関わりがきっかけで裏の世界へ踏み入れてしまったことが描かれていた。 無口で近寄りがたい雰囲気を醸し出している和希が、友達が増えたことが何かきっかけができて変わったんだと感じた。...

映画化されたということで読んでみた。 和希が、思春期特有の親との関わり合いで葛藤していることや、先輩との関わりがきっかけで裏の世界へ踏み入れてしまったことが描かれていた。 無口で近寄りがたい雰囲気を醸し出している和希が、友達が増えたことが何かきっかけができて変わったんだと感じた。 親としては、愚れてしまっても、どんなに嫌われていても自分の子供は心配なんだなと感じてしまう。

Posted byブクログ

2014/07/26

映画化されるということで、懐かしくなって実家であったはずの漫画を探したけれど、とうに処分されていたようで新たに購入して読んだ。 これを読んだのは主人公を同じ中学生の頃。紡木たくの絵が本当に好きだった。そして、その時代こういう話はよくある話で夢中になって読んでいた。本当に懐かしい...

映画化されるということで、懐かしくなって実家であったはずの漫画を探したけれど、とうに処分されていたようで新たに購入して読んだ。 これを読んだのは主人公を同じ中学生の頃。紡木たくの絵が本当に好きだった。そして、その時代こういう話はよくある話で夢中になって読んでいた。本当に懐かしい・・・。でも、これを何故今映画化なんだろう?

Posted byブクログ

2014/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

和希、あんなに無口なのによくみんなと仲良くなれたね?とちょっと違和感だったけれど、親に心配かけたい、なんて自分勝手な気持ちは自分も当時あったなぁ、と恥ずかしさと切なさにきゅーんとしました。 親もひとりの人間なんだな、とわたしがじわじわ感じはじめたのはもっと遅かったので、まだ子どもの和希からしたら親の親でない部分にどう接したらいいのか分からなかっただろうし、イライラもするだろうなとちょっと切なくなりました。 それでも、和希の構ってほしいと出してるサインにほろり涙が・・・。 正直世代が違うので暴走族とかヤンキーには実感がわきませんが、 美穂子の存在、ハルヤマ・宏子・トオルの微妙な三角関係、そして和希とハルヤマのなんとも言えない関係に、ものすごくリアルを感じました。 余白の使い方、キャラクターの距離感、人物とバイクなどの小物の質感の違い、遠くなるような車道と夜の空の描き方・・・作者のこのセンスがあってこその物語だと感じます。 もう、一瞬の切なさが詰まってます。 もし和希と同世代ぐらいに読んでいたら感じ方がまた変わっていただろうなと思います。

Posted byブクログ

2012/12/08

不良少女漫画。 30代の方々の青春時代のバイブルらしい。笑いのツボが若干ちがすぎた。けれど、自分が高校時代に読んでたら憧れたんだろうなと思う。

Posted byブクログ