1,800円以上の注文で送料無料

光線銃(レイ・ガン)ジャック 手塚治虫名作集(文庫版) の商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1995年刊行(初出1956~64年)。SFから人間の業を描くドラマ、政治裏面劇など多様な物語を集積した短編集。色々あるが、何よりも、後続のあらゆる作品に対して、そのイメージ、設定、世界観を提供しているのではないか、とも。放射能にまみれた地上を避難してできた地下都市東京市、光速突破航法、閉鎖宇宙船内での精神異常、笛の音が良心を呼びさます、原子力潜水艦の本国裏切り等々。ここまで来ると、著者のイメージの数々を多くのフォロワーが解釈し、広げ、さらに深化させたという事実を強く意識しないわけにはいかない。 昭和30年代に作られた本著の作品群。マンガ、アニメーションに著者の与えた刻印の巨大さを、本作からだけでも感じることが可能。

Posted byブクログ

2010/04/09

アトムにしろロビタにしろ何にしろ、「ロボットの(人間以上の)純粋で優しい心」というのは手塚治虫のSF作品のテーマのひとつだと思うわけですが、「光線銃ジャック」もそんな要素が盛り込まれた短編です。 地下に避難したお母さんにも会えず、最後ロボット一家を助けるために死んでしまうジャッ...

アトムにしろロビタにしろ何にしろ、「ロボットの(人間以上の)純粋で優しい心」というのは手塚治虫のSF作品のテーマのひとつだと思うわけですが、「光線銃ジャック」もそんな要素が盛り込まれた短編です。 地下に避難したお母さんにも会えず、最後ロボット一家を助けるために死んでしまうジャック(泣)。50年近く前の作品でありながら、色褪せていません。

Posted byブクログ