麻耶の葬列(文庫版) の商品レビュー
1970年代に書かれた少女マンガ。近親相姦にドイツ軍に百合か。一条ゆかりのバリーエーションが広すぎる。 そして何よりも姉の笑顔がなんて恐ろしい子!である。 一条ゆかりが末っ子だからかもしれないけれど、末っ子が本当にどうしようもなく恐ろしいとか悪って話が無いような気がする。末...
1970年代に書かれた少女マンガ。近親相姦にドイツ軍に百合か。一条ゆかりのバリーエーションが広すぎる。 そして何よりも姉の笑顔がなんて恐ろしい子!である。 一条ゆかりが末っ子だからかもしれないけれど、末っ子が本当にどうしようもなく恐ろしいとか悪って話が無いような気がする。末っ子肯定主義なのかな?(でもそんなことを思いやすいのは末っ子より姉だよね)
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少女漫画界の巨匠、一条ゆかりが若干23歳のときに描いた長編3作品(半年間毎月128ページもの作品を描かされたのだそうだ)が収録されている。 インターネットもない時代に、まだ23歳の女の子がこれだけ人間を深く見つめることができたのだという事実にまず驚く。情報は選別できないほどあって...
少女漫画界の巨匠、一条ゆかりが若干23歳のときに描いた長編3作品(半年間毎月128ページもの作品を描かされたのだそうだ)が収録されている。 インターネットもない時代に、まだ23歳の女の子がこれだけ人間を深く見つめることができたのだという事実にまず驚く。情報は選別できないほどあっても、他者への共感力が薄れたこの現代において、自分から遠い存在をここまでリアルに創造し得る、一条ゆかりのような才能を見つける術は、残念ながらない。 近親相姦、悲恋、そして同性への憧れ、と描かれるストーリーは所謂「少女漫画」的であるのにも関わらず、人間たちの苦悩は、重く険しく、そしてリアルだ。 現代の薄くて軽い、マンガに食傷気味な方へ。
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