金田一少年の事件簿(文庫版)(File5) の商品レビュー
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クローズド・サークルでの山童伝説に見立てた惨殺は、ホラー性とトリックとの整合性の良さが両立されていて中々面白かった。 金田一が指摘したようにクリスをスケープゴートにした上殺されるように仕向けたり、火村を口封じで殺害したりと、非情さが目立つ。財宝と財宝に目がくらんだものへの復讐という大義名分を意地でも果たし尽くす、ある意味の一途さともとれるが、復讐に目がくらんで罪のない人間の命を奪ってしまった航一郎の結果は、今回の被害者たちと変わらないのではないだろうか。しかしこういった向こう見ずで、自家撞着なところは13歳の航一郎の幼さと言うこともできよう。 また、さとうふみや先生の性別の描き分けには大変驚かされた。作中の偽碧、正体が判明した後の碧の姿の航一郎、アメリカでの航一郎、本物の碧、どれも顔立ちの性別が男と女のスペクトルの絶妙な位置にあるように思えるし、即ち、同じ航一郎でもその時に丁度良い性別加減の顔立ちで描かれているように感じる。 更に、回想シーンで碧が航一郎に言った「私たちとてもよく似てると思わない?」という言葉には、外見のそれだけでなく、生い立ちやお互いを恋い慕う想いの意味もかけられていると見ると、航一郎にとってより深い言葉(ゆえに真っ先に思い起こした言葉なのではないか)に思える。 金田一シリーズの中でも比較的お気に入りの作品である。
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【秘宝島殺人事件】収録。 朝食と柿本殺害現場を見ただけで犯人が判ってしまいましたが、アリバイトリックは良く出来ていると思いました。舞台設定を活かした逆転の発想で巧く盲点を突いていると思います。 全体的にこれといった破綻はありませんが、なぜクリスは終始不自然な行動ばかり取っていたの...
【秘宝島殺人事件】収録。 朝食と柿本殺害現場を見ただけで犯人が判ってしまいましたが、アリバイトリックは良く出来ていると思いました。舞台設定を活かした逆転の発想で巧く盲点を突いていると思います。 全体的にこれといった破綻はありませんが、なぜクリスは終始不自然な行動ばかり取っていたのか納得出来ません。コンタクトレンズ所有している描写があるなど、ミスリードさせる演出が過剰のような気がしました。
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「孤立している島で、暗号文を解読」っていうのもいい設定で、まるで自分も宝探しをしてる気分になる。 当然、自分は暗号文は最後まで解読できるわけでもなく、トリックや推理を金田一が説明しているのを読んで、初めてあ~なるほどと思う事ばかり。
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