オルフェウスの窓(文庫版)(5) の商品レビュー
2015年3月31日読了。イザークのデビュー・結婚と第2部の終わり。相変わらず恋愛でうじうじ悩みまくりチュッチュしまくる登場人物たち、止せばいいのに破綻すると分かりきっている行動を続けては最終的に「おお…!」と泣き崩れる、このパターンもすっかり脳が順応して面白くなってきた。絵柄も...
2015年3月31日読了。イザークのデビュー・結婚と第2部の終わり。相変わらず恋愛でうじうじ悩みまくりチュッチュしまくる登場人物たち、止せばいいのに破綻すると分かりきっている行動を続けては最終的に「おお…!」と泣き崩れる、このパターンもすっかり脳が順応して面白くなってきた。絵柄も大人っぽくはなっているが行動は少年時代からちっとも変っていない面々は、ある意味リアルともいえるのか。時折挟み込まれるウィーンの街路や建物の様子が美しい。
Posted by
第二部<ウィーン編>完。 ウィーン留学後のイザーク・ヴァイスハイトの成功と凋落を描く。 ユリウスはどうなったんだろう?と、悶々としながら読み進めることになるが、実は多くの伏線が張り巡らされている。 この後は激動の第三部<ロシア編>へ!
Posted by
舞台がドイツだから、ということで、年が2倍も離れた日本人の女性が貸してくださった。 正直なところ、自分が今現在ドイツにいようがいまいが、そんなことはこの漫画の世界を享受するにおいて、さして重要なことではないと思った。 ただひたすらに、表現されている人間に夢中になった。 主人公...
舞台がドイツだから、ということで、年が2倍も離れた日本人の女性が貸してくださった。 正直なところ、自分が今現在ドイツにいようがいまいが、そんなことはこの漫画の世界を享受するにおいて、さして重要なことではないと思った。 ただひたすらに、表現されている人間に夢中になった。 主人公に同化するわけでもなく、かといって分析するわけでもなく、 音楽大学、ロシアの革命を背景に繰り広げられる、池田理代子氏の世界をただただむさぼるように味わった。 読み終わったとき、「あぁ、この世界をもう一度、初めて訪れる感覚とともに訪れてみたい」という思いがした。 一度目に読むその感覚、が忘れられないシリーズだ。 ちなみに、私はベルバラ世代でもなく、少女マンガの熱烈ファンというわけでもないので、 この漫画の恋愛的要素にはあまり関心がなく、貸してくださった女性に「泣いたでしょう?」と聞かれたとき、 なんと答えたものか困った。 私の正直な感想としては、この作品の世界がずっと続いてほしい、といったところだろうか。 完結、涙、という過程を歩ませない、もっと、もっと読みたい、そういう欲求を呼び起こす作品だと思う。
Posted by
- 1