オルフェウスの窓(文庫版)(1) の商品レビュー
フランス革命の次は、ロシア革命です。いやーん、音楽も好きだし、革命も愛してます。そして、池田先生のお美しい絵ですよ、本当に。ああ、ありがとう。
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舞台がドイツだから、ということで、年が2倍も離れた日本人の女性が貸してくださった。 正直なところ、自分が今現在ドイツにいようがいまいが、そんなことはこの漫画の世界を享受するにおいて、さして重要なことではないと思った。 ただひたすらに、表現されている人間に夢中になった。 主人公...
舞台がドイツだから、ということで、年が2倍も離れた日本人の女性が貸してくださった。 正直なところ、自分が今現在ドイツにいようがいまいが、そんなことはこの漫画の世界を享受するにおいて、さして重要なことではないと思った。 ただひたすらに、表現されている人間に夢中になった。 主人公に同化するわけでもなく、かといって分析するわけでもなく、 音楽大学、ロシアの革命を背景に繰り広げられる、池田理代子氏の世界をただただむさぼるように味わった。 読み終わったとき、「あぁ、この世界をもう一度、初めて訪れる感覚とともに訪れてみたい」という思いがした。 一度目に読むその感覚、が忘れられないシリーズだ。 ちなみに、私はベルバラ世代でもなく、少女マンガの熱烈ファンというわけでもないので、 この漫画の恋愛的要素にはあまり関心がなく、貸してくださった女性に「泣いたでしょう?」と聞かれたとき、 なんと答えたものか困った。 私の正直な感想としては、この作品の世界がずっと続いてほしい、といったところだろうか。 完結、涙、という過程を歩ませない、もっと、もっと読みたい、そういう欲求を呼び起こす作品だと思う。
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池田理代子といえば「ベルサイユのばら」だけど 「ベルサイユのばら」よりも私は「オルフェウスの窓」の方が好き。 凄く凄く長い漫画です。 ロシア革命が大きな舞台になっています。 読んでいると話の重さに疲れるけれど、凄く惹き込まれる凄く悲しい物語。 3人が出会った時、まさかこんな結...
池田理代子といえば「ベルサイユのばら」だけど 「ベルサイユのばら」よりも私は「オルフェウスの窓」の方が好き。 凄く凄く長い漫画です。 ロシア革命が大きな舞台になっています。 読んでいると話の重さに疲れるけれど、凄く惹き込まれる凄く悲しい物語。 3人が出会った時、まさかこんな結末になるなんて誰も予測していなかっただろうな…。
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シリーズ全巻 20世紀初頭のレーゲンスブルクの音楽学校で知り合った3人の若者の運命を、第一次世界大戦やロシア革命といった史実を織り交ぜながら描く。物語は大別すると4部構成になっており、物語の舞台もレーゲンスブルク→ウィーン→サンクト・ペテルブルク→レーゲンスブルクと目まぐるしく変...
シリーズ全巻 20世紀初頭のレーゲンスブルクの音楽学校で知り合った3人の若者の運命を、第一次世界大戦やロシア革命といった史実を織り交ぜながら描く。物語は大別すると4部構成になっており、物語の舞台もレーゲンスブルク→ウィーン→サンクト・ペテルブルク→レーゲンスブルクと目まぐるしく変転する。 番外編として、「コラージュ」(ヴォルフガング・フォン・エンマーリッヒの後日談)・「オルフェウスの窓 外伝」(第3部で誘拐されたままになっていたクララのおいのその後。
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my favorire 漫画には、どれもmy王子様が入っている・・。クラウス、素敵すぎます。(アレクセイでも可) 池田理代子さんの作品だと、「ベルサイユのバラ」が有名ですが、わたくしはこちらを推しますね!
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ベルばらで有名な池田理代子さんの作品。 少女漫画なのに恋愛だけに特化せず、その時代、その人物の境遇や思想をも教えてくれるのがこの人の漫画。
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最初は、またオスカルか。と思っていましたが巻数を重ねるごとに物語の深みにはまってしまいました。レオニードは良かった。
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本作は「ベルばら」で余りにも有名な少女漫画の金字塔を打ち上げた, 池田理代子の「ベルばら」より数えて、3作目の作品となります ドイツの音楽学校を舞台に、その窓越しに出会った男女は必ず悲劇の 恋に落ちるという伝説の「オルフェウスの窓」 音楽の才能に溢れる苦学生イザーク(黒髪)は、そ...
本作は「ベルばら」で余りにも有名な少女漫画の金字塔を打ち上げた, 池田理代子の「ベルばら」より数えて、3作目の作品となります ドイツの音楽学校を舞台に、その窓越しに出会った男女は必ず悲劇の 恋に落ちるという伝説の「オルフェウスの窓」 音楽の才能に溢れる苦学生イザーク(黒髪)は、その「オルフェウスの窓」から見た のは、女と見間違える様な金髪の麗人、同級生のユリウス(オスカル!?)だった。 しかしまたそのユリウスも同じく窓から謎に満ちた上級生クラウス(白髪?)をみて いたのだった・・・。 ユリウスはアーレンスマイヤ家の当主と妾であった母の間に生まれたが、出生を男として偽り、その後後妻に収まった母の元で意地悪な姉二人に親子でいびられながら次期当主として暮らしていた 女であるということは相続権を失うこと。 絶対に自分の本当の性は明かせないままユリウスはクラウスへの思いにその身を焦がすのですが、クラウスにはアルラウネという婚約者が。 そしてそんなユリウスを一途に思うイザーク・・・。 激動の時代を舞台に繰り広げられる怒涛のラブロマン!! の、筈が肝心のラブの部分に「窓で出会った」以上の動機が見当たらず、また肝心の主人公のユリウスが残念ながらどうにも魅力不足。 残念!! そして物語が進むにつれアーレンスマイヤ家の相続を巡る陰謀に、過去の因縁よりアーレンスマイヤ一家を恨む音楽学校の教師ヴィルクリヒの謀計も絡み、さらにクラウスとロシア革命派の怪しく危険な関係までもが暴露されるにあたって、なんかだんだん筋を追うのが困難に。 こんな陰謀てんこ盛りの状況にあっても、登場人物たちの恋心はそれぞれ活発で、イザークの妹フリデリーケ(実は血がつなっがっていないは)イザークに恋心を、イザークのピアノの生徒、カタリーナと、酒場の娘イベルタも同じく。ユリウスには落ち着いた大人の先輩ダーヴィト、使用人の娘ゲルトルートがそれぞれ熱い思いを寄せていて、どうも通行人を除く殆どの登場人物が片思いに身を焦がしてるんじゃないと疑い始めたころ、ロシアに消えたクラウスを追ってユリウスは姿を消してしまったところで、唐突に第1部は終わりを告げます。 どうです、疲れたでしょう。 多くの脇役達のエピソードを語りすぎたので、主人公達の存在感が薄れてしまったあげく、あらゆる要素を盛り込みすぎたので物語の軸がぶれ、混迷してしまった模様です。 さらに題2部では、当初イザークを除く殆どの登場人物が入れ替わって展開します。 そしてかなーり物語が進んでから、再びユリウスとクラウスが登場して、ロシアとヨーロッパ激動の歴史に奔放されながら話は終焉へとつき進んでいくのですが、この頃になると、物語の性格が音楽学校を舞台にしたラブロマンから、激動歴史ロマンにシフトチェンジしたのが見て取れます。 掲載雑誌も週間マーガレットから、月間セブンティーンへと移行されますが、やはり少女漫画から物語が離れていったので掲載雑誌を変更したと説明されています。 そしてラスト、作中最も理性的で大人の魅力に溢れた二人、ユリウスの義姉バルバラ(最初は意地悪チックだった)とダービィトが「オルフィスの窓」を万感の思いで見上げるシーンでラストとなります。 この作中でも比較的地味な、少女漫画的に決してメインを張ることにはないであろう人物が、前半の少女漫画的要素の象徴である「オルフィスの窓」に別れを告げるかの様なラストは非常にこの作品を象徴した意味深なラストではないかと思われます。 作者はこの後、メロドラマ的少女漫画要素をほぼ排除し、かなり史実に忠実な歴史ロマン「栄光のナポレオン」 と「女帝エカテリーナ」等の傑作を仕上げています。 本作品はまさに、池田理代子という漫画家の「少女漫画」から「歴史漫画」家への移行への混迷期を象徴する作品だったと言えます。 つまりどっちの要素を中途半端になってしまった感があります しかもコミックスで18巻とベルばらの倍と長く、説明した様に難解なのでなかなか読者の根気が試されます やっぱり漫画は10巻ぐらいで終わってた方がひとつの物語として終わるには相応しいのでは、との日ごろの思いを新たにした作品でもありました。 つまり「ベルばら」の次は「エカテリーナ」か「ナポレオン」読んでけって話です。
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革命に生きたオスカルとは違って、愛のみに生きるユリウス。最近読み返してみて、時代公証なんかもしっかりしているのにビックリ。
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高校生のときめちゃくちゃはまって読んでた覚えがあるものの、なつかしくてオトナ買いして読んでみたらそうでもなかったかも。でも世界史好きな人には面白いかもね。
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