シガテラ(1) の商品レビュー
古谷実といえば『稲中卓球部』の破天荒ギャグスタイルが有名ですが、途中(10年前位)からシリアスな方向へ変わって行きました。 シガテラはちょうど狭間及びそのちょい後の頃の作品です。 人を殺したい衝動を抑えられない青年に彼女が目をつけられた。 冴えない主人公の少し異常な毎日。 平和と...
古谷実といえば『稲中卓球部』の破天荒ギャグスタイルが有名ですが、途中(10年前位)からシリアスな方向へ変わって行きました。 シガテラはちょうど狭間及びそのちょい後の頃の作品です。 人を殺したい衝動を抑えられない青年に彼女が目をつけられた。 冴えない主人公の少し異常な毎日。 平和とその反対はいつも隣り合わせ…海の中を歩くような作品です。
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大好きな漫画。 シガテラ毒が小魚→魚→人間っていう感じで連鎖していくみたいに、自分のせいで周りのみんなに毒が連鎖していくっていう、若い頃の青くさい勘違い。 自分はシガテラ毒だっていう思い込みが解けて大人になった荻野くんのラストはずーんってなった。 思春期の勘違いはとても魅力的。
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古谷氏の世界観にどっぷり。どうしようもないことを考え続ける少年の心の世界が繊細に描かれる。それが愛嬌たっぷりで面白い。
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怖い場面も多いけど、腹を抱えて笑う場面も多い。共感する部分だってたくさんある。 男性向けマンガで終わらせるのはもったいない。
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シガテラが初古谷実だったのは間違いだったのかもしれない。が、1巻で既にひきこまれるものがある。たまにでてくるギャグ顔がウザい笑
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古谷さん 最後の結末はサーっといったきがしましたが 基本的に古谷さんが書く漫画は 主人公がモテて羨ましいっす なんでジャケットがこんなかっこいいんでしょうか どうひねり出して来てるのか 本当に尊敬します かっけーっす 好きです
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昨夜全巻読了以来、思春期の終わりの鬱蒼とした、膨張することをやめない妄想と錯綜が私を支配している。連載をリアルタイムに読んでいたとしたら、と思うとゾッとするほど進行性の病だ。 多くの読者が経験する(した)、普通を希求することへの焦燥と興奮、それを妨げる幾つもの事件との葛藤を素直に...
昨夜全巻読了以来、思春期の終わりの鬱蒼とした、膨張することをやめない妄想と錯綜が私を支配している。連載をリアルタイムに読んでいたとしたら、と思うとゾッとするほど進行性の病だ。 多くの読者が経験する(した)、普通を希求することへの焦燥と興奮、それを妨げる幾つもの事件との葛藤を素直に描いた内容である。回答のない、あるいは回答のでない物語として私は今後も本作を手元に置くことを決意した。 稲中以来、突き抜けたギャグセンスとコンテンポラルな感覚でシリアスも描ける漫画家としての古谷実を改めて堪能できた良作。
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古谷実の書く恋愛漫画読みたい! と思ってたらでたんだよなあ。 それでも一筋縄でいかない、リアル。
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ここ数年の古谷実作品を読んでいると、太宰治の「ただ、いっさいは過ぎて行きます」という言葉が脳裏を過ぎる。もう一回、稲中みたいなギャグか全く違ったテーマのマンガも書いてもらいたいものです。
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【2008/10/01】 ”稲中”の作者がギャグ抜きで書いた漫画。全6巻。シガテラとは毒の蓄積した海産物を食べることで発生する食中毒の1種のこと。ある男子高校生の周囲に起こる様々な出来事を、日常を蝕む非日常=「毒」という切り口で描いている。 いじめられっ子で容姿も並以下の男の...
【2008/10/01】 ”稲中”の作者がギャグ抜きで書いた漫画。全6巻。シガテラとは毒の蓄積した海産物を食べることで発生する食中毒の1種のこと。ある男子高校生の周囲に起こる様々な出来事を、日常を蝕む非日常=「毒」という切り口で描いている。 いじめられっ子で容姿も並以下の男の子が、ある女の子とつきあう。数々の非日常を経験することで彼は変わっていく。大人になった彼は自分のことを「つまらない奴」になったと分析する。
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