蚤の王 の商品レビュー

安彦良和(著者)

2011/11/06

日向族への服従の証として、殉死要員を出しつづける出雲族の初瀬の里の人々…
「神武」で建角身（たけつのみ）が拓いたこの里に住む野見宿禰は、この運命から逃れるべく、同じ出雲族の当麻の蹴速と後に相撲の起源といわれるようになるバトルに臨む。だがこの戦いには当麻の地を手中にし、出雲族の力を削ごうとする大王の謀略がしくまれていた。

2011/07/08

安彦の漫画ってほんと面白い。どうしようもなくキャラが立ってる。これは才能だと思う。すごいんだもん。キャラが奇抜だったり新鮮だったりするわけじゃないんだよ。平凡なのにキャラが立ってるんだよ。こりゃすげーよ。
安彦はただ単にキャラ作りが上手いんじゃなくて構成がめちゃくちゃ上手いんだと思う。構成が上手い作家って正直絵が上手かったりキャラが魅力的だったりするよりよっぽど貴重な能力だと思う。（安彦は構成が上手い上に絵が上手くてキャラも立てられるからすごいんだけどね！！）例えるなら菊池寛のよう。物語の筋が一本通ってて、その筋の中での人物の感情の起伏とそれに付随する見せ場が全く無理なく盛りつけてある。まさに上手すぎて参考にならないってやつ。
安彦に一度特撮の本でも構成でもやってみてほしかった…とは言わないぞ！ほしい！やって！安彦やって！

2010/11/02

えーと、１巻完結のお話ということで、今までの「ナムジ」や、「神武」みたいなこったつくりはないですねぇ。というか、若干説明不足で、もうちょっとかき足して欲しい感じです。

でも、このお兄ちゃんは、いいですねぇ。
かしこいよくできた妹と、あんまり頭使わないお兄ちゃん。黄金の朝の連ドラパターンです（笑）

しかし、爽やかそうにみえて、スクネ、悪い男やね。
シドリとヒサメが出会うシーンは、微妙な空気がながれていました。