花咲く王国 の商品レビュー
4作品が収録されています。 『花咲く王国』 一途に思う気持ちの響いてなさに読み始めは、キツく感じた。ただ、吉成香名子さんは裏切らない。でも、両角くんをもっと幸せにしてほしかったな。 『ぐんないベイビー』 美術学院で落ちこぼれる女の子。1つ年下の彼氏に他に好きな人が出来たと告げら...
4作品が収録されています。 『花咲く王国』 一途に思う気持ちの響いてなさに読み始めは、キツく感じた。ただ、吉成香名子さんは裏切らない。でも、両角くんをもっと幸せにしてほしかったな。 『ぐんないベイビー』 美術学院で落ちこぼれる女の子。1つ年下の彼氏に他に好きな人が出来たと告げられ、ぼんやりしていたところでデッサンを失くしてしまう踏んだり蹴ったりぶり。 それを届けてくれた地獄に仏の神様みたいな中学生男子から、お礼に付き合ってと言われるところから始まる話。 この話で私個人的にグッと来たのが上野の近代美術展を観に行く話のマスに走書きみたいなセリフ「五彩きようたろう展だって」って、ここも繋がっている感動。 マーガレットを読んでいたアラフィフの方ならお分かりいただけるかな。 五彩きょうこさん、あきのかなさんの作品の登場人物の可愛らしい優しさは、優しさのパターンはこんなにあるのかと感動する作品ばかりで同じ世界線かと思うくらいなのですが、尚且つ多分お二人も仲が良いらしく漫画の中で名前が出てくるのですが、芳成香名子さんも同じくらい登場人物が愛おしいんです。ここも繋がってたか〜と飽くまでも個人的に感動したという長文でした。申し訳ありません。 『コドモの休日』 中学の時に大好きだった先生の居ない高校に進学した祐里はクラスに馴染むことが出来ない。先生がくれたお守りの空き瓶も肌身離さず。そんな異質さに孤立していくのだけど、先生を遠くからでも見たくて学校に行かずにマンションの廊下に居たところに現れるクラスメートの男の子。芳成先生の描く話だから、やっぱり優しさがさり気ない。ラストもちゃんと男の子以外にもホッコリさせてくれる。優しいお話。 『空の青さが痛い』 なんの障害もない両思いの彼氏がいるちはやにとって理屈も分からずに気になってしまう男子と目が合うことで関わりが始まる。彼氏のことはちゃんと好きなはずなのに、なんで気になってしまうのか。青春だなと胸が痛くなりました。みんな、似たような経験があるのではないかな。
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