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神の雫(6) の商品レビュー

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2021/04/29

神咲豊多香の遺言状に記された「第一の使徒」をめぐる決戦がおこなわれ、雫と一青はそれぞれがこれこそ「第一の使徒」だと確信するワインを持ち寄ります。完璧を求める一青は、グレート・ヴィンテージである1999年のジョルジュ・ルーミエのワインをえらびます。しかし、完璧であるがゆえにそこで物...

神咲豊多香の遺言状に記された「第一の使徒」をめぐる決戦がおこなわれ、雫と一青はそれぞれがこれこそ「第一の使徒」だと確信するワインを持ち寄ります。完璧を求める一青は、グレート・ヴィンテージである1999年のジョルジュ・ルーミエのワインをえらびます。しかし、完璧であるがゆえにそこで物語が終わっていると感じた雫は、あえて多くの作り手たちが苦しんだ2001年のワインで勝負をかけます。はたして結果は雫の勝利となります。 本間が片思いをしていたワイン・スクールのフランス人教師カトリーヌ・ノエラが結婚するというエピソードを挟んで、みやびの初恋の相手だった高杉の会社が、太陽ビールと新たな契約を交わす話になります。ブランド志向の高杉は、五大シャトーなどの一流のワインを仕入れたいと希望するのに対して、みやびはそれらに負けないようなワインをえらぶことで、彼の気持ちを翻意させようとします。 「第一の使徒」をめぐる勝負はあっけなくついてしまった印象がありますが、それにつづくサイド・ストーリーもおもしろく読むことができました。

Posted byブクログ

2016/09/07

借りたもの。 『第一の使徒』の正体には驚かされる。 完璧(完結)さを求めるのではなく、不完全であるが故の魅力だった。 それは、今までのワインがネームバリューではないこと、「天・地・人」によって左右されることの総集編――というよりその組み合わせによって、多様な魅力が生まれること、そ...

借りたもの。 『第一の使徒』の正体には驚かされる。 完璧(完結)さを求めるのではなく、不完全であるが故の魅力だった。 それは、今までのワインがネームバリューではないこと、「天・地・人」によって左右されることの総集編――というよりその組み合わせによって、多様な魅力が生まれること、その1つの形だった。 本間やみやびちゃんの淡い恋に纏わるワイン事件。 前巻まで憎まれ役だった本間が丸くなって(性格が)ちょっと不器用な男の側面を垣間見る。 ワインに込められた物語や思いが、手紙の様に相手に伝わる描写が魅力的。 みやびちゃんを悩ませる、初恋の人に絡んだ難問は、日本人に根強い?ワインのネームバリュー主義、ブランド志向の呪縛に関する問題提起な事件が続く。 それにしても機転の利く登場人物たち(笑) 完璧主義の遠峰の笑みが怖い。

Posted byブクログ