あしたのジョー(文庫版)(1) の商品レビュー
スポーツ漫画史に輝く「あしたのジョー」。とはいうものの、登場人物や名場面は知っているだけで、物語を通しで知らないままでした。 レジェンドというべき作品で、そういうものは多いです。時間の許す限り読んでいきたい。時間とお金と、収納場所か。 ごろつきチンピラの矢吹丈が、丹下段平と出会...
スポーツ漫画史に輝く「あしたのジョー」。とはいうものの、登場人物や名場面は知っているだけで、物語を通しで知らないままでした。 レジェンドというべき作品で、そういうものは多いです。時間の許す限り読んでいきたい。時間とお金と、収納場所か。 ごろつきチンピラの矢吹丈が、丹下段平と出会ってボクシングに目覚めていく、というものかと思っていました。まさか、生活のために利用することしか考えていなかったとは。結構な衝撃。読まないとわからないものです。 ジョーが真剣にボクシングに取り組むのは、力石と出会ってから。そう、あの力石と出会ってからです。喧嘩に負けた悔しさ。その雪辱を晴らすべく一心不乱にジャブからワンツーを習得するジョー。己の全てを捧げてジョーを育てようとする丹下段平がいじらしくもあり、ちょっとした狂気もある。だからこそ、最初期のジョーの軽さが衝撃でしたね。 1巻は力石との出会いまで。
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真っ白に燃え尽きるとこと、立つんだジョー!だけ知ってる人が多い作品だと思います。自分もそこしか知りませんでした。 全体で見ればTHE少年漫画ですが、実際に読むと王道とは少し逸れたお話に感じられます。途中読んでる方が鬱になるんじゃないかっていうくらいのお話がけっこう続いたりも...
真っ白に燃え尽きるとこと、立つんだジョー!だけ知ってる人が多い作品だと思います。自分もそこしか知りませんでした。 全体で見ればTHE少年漫画ですが、実際に読むと王道とは少し逸れたお話に感じられます。途中読んでる方が鬱になるんじゃないかっていうくらいのお話がけっこう続いたりも... ジョー自身がただ拳闘のことだけを考えているように見えて、胸の内ではものすごく複雑に物事を考えています。それをあまり語らないので、読んでいても彼が何を考えているのか分からなくなりました。 統括するとめっちゃカッコいいです。
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安部譲二 肘を左脇の下から離さぬ心構えで、やや内角を狙い、抉り込むように打つべし。 そしてチャーミングな仇役の力石徹 肝心のボクシングシーンの考証が、実に正確なので、本物だけが持ち得る迫真力が籠っているのです。
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夏目房之介『マンガの深読み、大人読み』にて、「力石の死は、当時の青年読者たちにとって、それほど(告別式が行われるほど)衝撃的で「リアル」だったのだ。以後、マンガが社会現象化する時代に入ることになる。」(p.201)と指摘され、また「物語の前半では、力石と丈のライバル関係こそが、互...
夏目房之介『マンガの深読み、大人読み』にて、「力石の死は、当時の青年読者たちにとって、それほど(告別式が行われるほど)衝撃的で「リアル」だったのだ。以後、マンガが社会現象化する時代に入ることになる。」(p.201)と指摘され、また「物語の前半では、力石と丈のライバル関係こそが、互いの成長を保証していた。だからこそ、力石の死は、その関係の終了、物語の土台の喪失に思えたのだ。凡百の少年マンガであれば、事実そうなったかもしれない。けれど『ジョー』は、そうならなかった。なぜか? 死んだ力石がいける丈をして成年へと成長させ、永遠の戦いへと走らせ、その意味で力石は物語の最後まで死ななかったからだ(この「死者が生者を呪縛する」構造は、以後、『エースをねらえ』『タッチ』など、マンガのひとつの主題となる)。」(p.203)と解説されている、日本マンガ史を語るうえで欠かせない作品です。 未読の作品でもあったので、この機会に読んでおこうと思い、文庫版を手に取りました。 第1巻のジョーは、まだまだ幼さが残り、気の向くままに行動し、腕力(暴力)に自信があるために自分勝手にふるまっています。ライバルである力石も登場しますが、自分よりも「強い」相手に対して、「あいつに勝ちたい」という単純な動機(もちろん少年マンガの主人公としてはまっとうな動機ですが)でボクシングに打ち込み始めます。 自分以外に信じる者がいない、ボクシングを教えてくれる段平すら、一種の「道具」のように考えている様子が透けて見え、これからどのように「成長」するのか、また力石との勝負の行方が気になる展開です。
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ある日ふらりと下町のドヤ街に現れた、天涯孤独な少年・矢吹丈。腕っぷしの強さが元ボクシングジム会長の飲んだくれオヤジ、丹下段平の目に止る。ボクサーを育てる事に生涯をかける段平は、夢の実現を託そうとするが、丈は詐欺窃盗事件を引き起こし、高等少年院へと送致されてしまう。だがそこには、生...
ある日ふらりと下町のドヤ街に現れた、天涯孤独な少年・矢吹丈。腕っぷしの強さが元ボクシングジム会長の飲んだくれオヤジ、丹下段平の目に止る。ボクサーを育てる事に生涯をかける段平は、夢の実現を託そうとするが、丈は詐欺窃盗事件を引き起こし、高等少年院へと送致されてしまう。だがそこには、生涯のライバル力石徹がいた。
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青春があり、愛と友情があり、勝利と敗北、苦難と葛藤があり、そして生き様がある。 人の一生を追体験したような気分。
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おー、ジョーだ!丹下だ!西だ!そして力石だ! もうこれらのキャラ登場ってだけで、男の子は燃えるのである。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ラストシーンがあまりにも有名すぎて、きちんと始めから読んだことがなかったがおもしろい。 ジョーがあまりにもやんちゃ過ぎたり、なかなかボクシングを始めるまでが長かったりと想像していたのと大分違った。
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名作は時代をこえる。 南海キャンディーズのシズちゃんが、古本屋から全巻揃ったコレを抱えて出てきたそうだ。あの人ボクシングまじでやってるから。
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14巻あたりの、BAKUMANにも出てくる、青春に対するジョーの一連のセリフは名言! 全体を通して、話がよく組み立てられていて、読み切った時は爽快さすらあった。 読めて良かった。
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