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虹のプレリュード(文庫版) の商品レビュー

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2011/09/09

19世紀ポーランド。ルイズ・コルドックは死んだ兄の夢だったワルシャワ音楽学校へ、男になりすまして入学する。彼女は街で知り合ったヨーゼフに魅かれていくが、彼は反ロシアの革命家でそのために音楽学校を追われた身だった。高まる革命の機運の中、ルイズはロシア将校のイワノフから求愛され、同級...

19世紀ポーランド。ルイズ・コルドックは死んだ兄の夢だったワルシャワ音楽学校へ、男になりすまして入学する。彼女は街で知り合ったヨーゼフに魅かれていくが、彼は反ロシアの革命家でそのために音楽学校を追われた身だった。高まる革命の機運の中、ルイズはロシア将校のイワノフから求愛され、同級生のショパンからパリ留学を誘われる。だが彼女はヨーゼフとポーランドのために生涯を懸け、その若い命を散らすのだった。祖国から逃亡することを選んだショパンは己を恥じ、革命のプレリュードを作曲する。 さすがのストーリーテラー手塚治虫。短編だけど恋愛と祖国への想いと、革命に殉じられなかった苦悩を織り込んでいる。うまく伸ばせば一編の映画が作れそう。 でもいかんせん、絵が”手塚治虫”なんだよね。 歌謡曲だと今の歌手がカバーすることがある。 小説だとさすがに古典とか翻訳しかないけど、作者以外の人が原作をそのまま今風に作り直すことが可能だ。 ノベライズや映画化でなく、マンガでそれやっちゃいけないのかな。

Posted byブクログ