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土を喰らう の商品レビュー

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2013/01/23

「2000年代は、農業の時代」 「農業は、ますますおもしろくなる。」 といっているが、違う角度から、展開が始まりだした。 大企業が農業を始めるという事も、一つの方向であるが、 リストラによって、その事業を閉鎖したところも 生まれてきている。 しかし、着実に農業の質はかわりつつ...

「2000年代は、農業の時代」 「農業は、ますますおもしろくなる。」 といっているが、違う角度から、展開が始まりだした。 大企業が農業を始めるという事も、一つの方向であるが、 リストラによって、その事業を閉鎖したところも 生まれてきている。 しかし、着実に農業の質はかわりつつあるのは事実である 今の時代に、科学技術が進歩・発達している にもかかわらずになおらない病気、アレルギー性、 ガンなどが、増えている。 医療の分野からも、西洋医学の限界、 「病気をとめることはできるがなおすことがむつかしい」 「副作用によるダメージが大きい。」などといわれ、 今は、漢方薬が見直されている。 人間を総合的に治療しようという試みである。 この「土を喰らう」は、ある医者の物語である。 教授から、「野菜つくりをするように」 というテーマが与えられる事から始まる。 「人間は薬にたよりきって生きていることは正常ではない」 ということからの出発点である。 そして「食べ物が、病気を予防し治すのだ と考えられないのだろうか。」と考え、 農業の実態を知ろうとする。 これからは、医学からみた野菜の栄養的価値などが、 これから解明されていくだろう。 しかし、農業も薬づけの農業の実態がうきぼりになっていく。 現在かかえている問題、 子供の肥満、子供の糖尿病から始まり、 現代の病気は、広がっている。 そして安全な野菜をつくろうとして、 農薬や化学肥料にたよらずに 努力する新しき農業を営む人たち。 しかし、失敗の連続。 リンゲルの精製塩を使って失敗したことから、 微量成分が必要であることに気がつく。 これから展開しようとしている農業は、 もう少し知恵を使った農業を展開しようとしているが、 この「土を喰らう」は、実に示唆にとんでいる。

Posted byブクログ