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JAGUAR HARD PAIN の商品レビュー

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2024/02/04

POPになる前のドロドロなイエローモンキー

1st2ndが全く売れず、事務所から方向転換を提案された際にヴォーカル吉井和哉が「バンドを続けていくうえで1枚だけコンセプトアルバムを残しておきたい」と最後のワガママを通して作った作品がこれ。コンセプトは「恋人マリーの前で殺された兵士ジャガー。その魂だけが50年後にタイムスリップ...

1st2ndが全く売れず、事務所から方向転換を提案された際にヴォーカル吉井和哉が「バンドを続けていくうえで1枚だけコンセプトアルバムを残しておきたい」と最後のワガママを通して作った作品がこれ。コンセプトは「恋人マリーの前で殺された兵士ジャガー。その魂だけが50年後にタイムスリップしてマリーを探す」というもの。この頃のライブでは三島由紀夫の影響を受け吉井和哉は丸坊主に軍服姿、ステージ上で切腹。狂気にも似たようなパフォーマンスを展開した。曲も「アヘンな飴玉」「薔薇娼婦麗奈」赤線で働く悲しい少女を描いた「RED LIGHT」などキャッチーな感じゼロ。さらに音も超グラムロック!一言で表現すると「重く深い」全く売れようとしていません(笑)
でもそれがコアなファンを惹きつけCDの売れ行きに反比例してライブ動員数は増え続けた。今作品以降は事務所との約束通り売れ線へシフトし「LOVECOMMUNICATION」「SPARK」「太陽が燃えている」で徐々にブレイクしていきます。逆にそれまでの路線と違いすぎて4thアルバム「smile」で離れてしまうファンも多かったのですが私はどちらも好きでした。ファンを増やしてからバンド結成日である12月28日に「メカラウロコ」と題した3rdまでの曲を中心としたライブを毎年開催する戦略はグラムロックという狭いジャンルを広めるひとつのモデルケースではないでしょうか

じゅん