商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2020/11/11 |
JAN | 9784344430358 |
- 書籍
- 文庫
家康(五)
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家康(五)
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
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本能寺の変前後の数ヶ月のみで終わる。最新の研究を踏まえた解釈がなされていて、興味深い。 ・信長は、スペイン、ポルトガルに対抗する為に天下統一を目指したこと。 ・一方で、中国古典の周礼に影響を受けていること。安土城にそれが反映されている。 ・信長の律令体制への回帰。土地は天から与えられたもので、律(刑法)と令(法律)で治める仕組み。 ・秀吉は、抜きん出た情報収集能力を持っていた。黒田官兵衛のキリシタンのネットワークが背景にあった。スペインやポルトガルが、信長に明国出兵を断られたために、秀吉が担がれたという説もあるとか? ・家康の伊賀越えについて、詳細に描かれており面白い。命懸けの帰郷だったのだ。
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第5巻は、家康の側から見た本能寺の変。 著者は、当時の日記などの文献を拠り所に、本能寺の変の黒幕を近衛前久と足利義昭と記す。 この二人は従兄弟にあたり、それぞれ朝廷と幕府の再建に尽力してきた間柄だという。 変の原因のひとつに、信長の天皇譲位の強要があると。前久は、将軍宣下を口実に...
第5巻は、家康の側から見た本能寺の変。 著者は、当時の日記などの文献を拠り所に、本能寺の変の黒幕を近衛前久と足利義昭と記す。 この二人は従兄弟にあたり、それぞれ朝廷と幕府の再建に尽力してきた間柄だという。 変の原因のひとつに、信長の天皇譲位の強要があると。前久は、将軍宣下を口実に信長を京におびき出し、光秀に討たせ、義昭を都に呼び戻して幕府再興するという計画があったそうだ。 しかし、秀吉のすばやい備中高松城からの大返しにより、計画が狂う。 秀吉にそれが可能だったのは、黒田官兵衛らクリスタン勢力により、本能寺の変が起こることを事前に知っていたからと。 それにしても、様々な場面で記録されている家康の軍資金の莫大なこと! 信長に金三千両(現在の金額で約2億4千万円)、朝廷の動きを探らすため八百両(約6千4百万円)、甲賀忍者を雇うため五百両(約4千万円)。 実際に当時は、こんな金額が動いていたのだろうか。
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5巻は本能寺の変を最新研究を元に描いている。 信長は正親町天皇を誠仁親王に譲位させ征夷大将軍に就き武家のトップに君臨し、併せて嗣子五の宮を皇太子につかせ太上天皇となることで宮廷をも牛耳ることを画策。これに反対する前関白近衛前久が暗躍し、信長包囲網を築かんとする将軍足利義昭、イエズス会の情報網、光秀が懇意にしていた四国の長宗我部を信長が方針転換して侵攻を始めたこと、などなどが背景にあって光秀が前久に取り込まれ、信長を京都に誘き出した上で信長を討ったという筋書きで物語が進行する。 秀吉が事前に信長暗殺を知っていて中国大返しの準備を着々と進めると言うのは新説としては定着しているのだろうか。太閤記と比べこの本では秀吉は天下を狙う悪人として扱われている。 変の直前、お市の方が家康の妻になる約束をしたとする話は大変興味深かった。 伊賀越えでの甲賀・伊賀忍びの者の脅威は手に汗握った。
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