商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/06/14 |
JAN | 9784062775717 |
- 書籍
- 文庫
親鸞 激動篇(上)
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親鸞 激動篇(上)
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商品レビュー
3.7
28件のお客様レビュー
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本シリーズの始まりとなる青春篇を読み終えたのが2020.3.22、続編となる本作を手にするまでに約2年と半年。 先日、著者の別作品を読み終えた時に何かに吸い寄せられるように自然と本書に手が伸びました。 今が本書を読む時ということなのでしょう。 と言うことで久々の再会となった親鸞ですが、いやはや面白い。 無知故にどこまでが史実なのか、全くわかりませんが、仮に全てがフィクションであったとしても純粋に読み物として読み応えがあります。 京を追放され、妻である恵信の故郷である越後に流された親鸞。 1年の労役を務め上げながらも法然の教えを守ろうと人々に念仏の心を伝えようとする。 そんな中で出会った外道院と名乗る謎の僧と彼と行動を共にする多くの世間から見放された人々。 果たして外道院は敵なのか、それとも味方なのか。 そんな中で親鸞が命を懸けて始まった雨乞いの祈祷。 7日間飲まず食わずでただ念仏を唱える親鸞の祈りは、祈祷の終了を知らせる太鼓の音と共に終わることに。 守護代の戸倉はその場で親鸞をニセ坊主と呼び、部下に捕らえよと命ずる。 集まった聴衆に親鸞を石でうつように叫ぶも誰も石を手にすることなく立ち去ろうとしたまさにその時、天から鳴り響いた雷鳴と共に2ヶ月ぶりの大雨が降り出した。 戸倉の怒りをかった親鸞とその仲間達は外道院により助けられ、命をつなぐ。 同じく戸倉に命を狙われる外道院はなんと戸倉の息子からの密告により、すんでのところで危機を脱する。 外道院と離れ家に戻った親鸞、下巻ではどのような展開が待ち受けるのか。 楽しみに読み進めていきます。 説明 内容紹介 京を追放された親鸞は、妻・恵信の故郷である越後に流されていた。一年の労役の後、出会ったのは外道院と称する異相の僧の行列。貧者、病者、弱者が連なる衝撃的な光景を見た親鸞の脳裡に法然の言葉が去来する。「文字を知らぬ田舎の人々に念仏の心を伝えよ」。それを胸に親鸞は彼らとの対面を決意する。 親鸞の冒険、未知の異界へ! 波乱を乗り越える勇気とはなにか。 京を追放された親鸞(しんらん)は、妻・恵信(えしん)の故郷である越後に流されていた。一年の労役の後、出会ったのは外道院(げどういん)と称する異相の僧の行列。貧者、病者、弱者が連なる衝撃的な光景を見た親鸞の脳裡に法然の言葉が去来する。「文字を知らぬ田舎の人びとに念仏の心を伝えよ」。それを胸に親鸞は彼らとの対面を決意する。 内容(「BOOK」データベースより) 京を追放された親鸞は、妻・恵信の故郷である越後に流されていた。一年の労役の後、出会ったのは外道院と称する異相の僧の行列。貧者、病者、弱者が連なる衝撃的な光景を見た親鸞の脳裡に法然の言葉が去来する。「文字を知らぬ田舎の人びとに念仏の心を伝えよ」。それを胸に親鸞は彼らとの対面を決意する。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 五木/寛之 1932年福岡県生まれ。朝鮮半島より引き揚げたのち、早稲田大学露文科に学ぶ。PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、’66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、’67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、’76年『青春の門』(筑豊篇ほか)で吉川英治文学賞を受賞。’81年より一時休筆して京都の龍谷大学に学んだが、のち文壇に復帰。2002年にはそれまでの執筆活動に対して菊池寛賞を、英語版『TARIKI』が2002年度ブック・オブ・ザ・イヤースピリチュアル部門を、’04年には仏教伝道文化賞を、’09年にはNHK放送文化賞を受賞する。10年に刊行された『親鸞』は第64回毎日出版文化賞を受賞しベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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(上下巻の感想)親鸞聖人が島流しにされて越後で過ごす日々から、縁あって関東で布教をした頃を描いた作品。 青春編を読まずに読んでしまいましたが、十分楽しめました。難破船を使ったライバル役のアジト、大捕物のようなハラハラするシーンなど、読んでいてわくわく、ドキドキするような演出も多く、とても読みやすかったです。 作中では、越後でも関東でも、地縁がほぼないところから布教を始めるなか、一癖も二癖もある土地の人たちと出会い、交わることで、だんどんとその地に根を下ろし、念仏を伝えるということに苦心しながらも努めている親鸞の様子が丁寧に描かれています。 目指す方向は似ていても、信仰のあり方の違うライバル、地方の様々な有力者、不遜な武士、詐欺師のような男や、かつて人を殺めたことのある男…。親鸞のまわりに現れるキャラクターたちは、誰もが印象的で、人間味にあふれています。 仲間を増やし、ライバルと張り合い、別れてはまた新たな土地を尋ねる親鸞は、まるで少年漫画の主人公のよう。お坊さんの静かな生涯ではなく、まさに激動の活劇を見ているような気分になりました。
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この巻もダイナミックな物語の展開でエンターテインメントとして面白い。新潟に移り住んでそこの地で地盤を築いていくが、まだ親鸞としての布教は始められていないし、その素地も中々作れていない。ただ、これまでと同じ様に自分の弱さを自覚しながらどう自分の目指す自分に近づけるのか、苦悩しながら...
この巻もダイナミックな物語の展開でエンターテインメントとして面白い。新潟に移り住んでそこの地で地盤を築いていくが、まだ親鸞としての布教は始められていないし、その素地も中々作れていない。ただ、これまでと同じ様に自分の弱さを自覚しながらどう自分の目指す自分に近づけるのか、苦悩しながら真摯に生きる姿が印象的。また癖のある素晴らしい仲間を得られる事も成功者の所以か。次巻も楽しみ。
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