商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
勲章にまつわる歴史や文化、そしてその背後にある政治的な意味合いが深く掘り下げられた内容は、読者に新たな視点を提供します。明治時代の国際外交における勲章の重要性や、東京大空襲を指揮した人物への勲章授与に関するエピソードなど、多様なトピックが興味を引きます。さらに、勲章のドレスコードや市場での売買に関するトリビアも含まれ、知識欲を刺激します。しかし、全体的な構成や話の流れにはやや散漫さがあり、各トピックが独立している印象を受けることもあります。それでも、勲章制度が近現代の政治権力史とどのように結びついているのかを探求する姿勢は、記者の鋭い観察力を感じさせ、読者にとって新たな発見がある一冊です。
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日本では春と秋に叙勲という「行事」があります。本書は、その歴史と今日の「民主主義」制度の元での意義について述べたものです。 特に後者については、「法の下の平等」を謳う現行憲法下で国家によるランク付け(勲一等など)が行われることの問題点に、気付かされます。そういう問題もあって、叙...
日本では春と秋に叙勲という「行事」があります。本書は、その歴史と今日の「民主主義」制度の元での意義について述べたものです。 特に後者については、「法の下の平等」を謳う現行憲法下で国家によるランク付け(勲一等など)が行われることの問題点に、気付かされます。そういう問題もあって、叙勲を断る例も少なからずあるようです。僕としては、ここら辺りが特に面白かった。 というのも、万が一自分が叙勲の対象になったとしたら、それを断るなんて発想はできないに違いないからです。どっちかっていうと、そういうものを欲しがる方ですからw しかし、何事かの大家といわれる人は、そうとも限らないようです。戦後民主主義に国民的栄誉は似合わないといって文化勲章を辞退した大江健三郎、職人に勲章は要らないといった彫刻家の佐藤忠良、国家を最後のところで信じられなくなったといった城山三郎など、信念というか思想というか、ともかく確固たるものを持っていないとできないだろうなと思います。 一方で、ちょっとおもしろい例が、山岡鉄舟の辞退の理由で、勲三等の勲章を持参した井上馨(勲一等)に対して「おれから見れば、お前さんなんかふんどしかつぎじゃねえか。ふんどしかつぎのくせに、自分よりもしたの勲章をおれのところえ持ってくるなんて、とんでもねえ間違いだ」といって返上したのだとか。 僕なら買ってでも欲しがるところなのに。実際売ってるらしいです。その当たりは最終章に。やや俗な話ですが、勲章が売られることもあるらしく、最高位の勲章には宝くじ一等と同じくらいの値がついたこともあったようです。
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勲章、貰うも辞退するもそれこそ個人の自由。貰うも辞退する人にもそれぞれの立場や考えがあり、単純に良いこと・気骨があると言うつもりもない。だが日頃の言動との一貫性は保って欲しい・筋だけは一本通して欲しいとは思う。キチンと筋を通す人は自分と考え方は違ってもカッコイイものです。
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法源がないこと、なのに勲章年金法という法制度があることにびっくり。江戸末期から明治の開国期に慌てて作られたもの。
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