デス・メタル/ ドゥーム・メタル/ ブラック・メタル/ インダストリアル・メタル/ メタルコア/ その他
【パワーメタル】
1982年に「Battle Hymns(邦題:地獄の鎮魂歌)」でデビューした彼らは、真のヘヴィ・メタルを掲げる。合言葉は「Death to False Metal」。ボーカルの特徴的なシャウトと高速のベースが有名。
初期はヘヴィ・メタルとクラシックを融合させたスタイルだったが、リードボーカルにエドゥを迎えたころはプログレッシブ・ロック色もみせる。その後は母国ブラジルの伝統を取り入れた独自のメロディック・パワー・メタルバンドとして大きな影響をもたらす。
【ネオクラシカルメタル】
ロックにクラシックを融合した彼の愛称は「インギー」。バンドを転々とした後、「イングヴェイ・J・マルムスティーンズ・ライジング・フォース」を立ち上げ、CD「ライジング・フォース」でソロデビュー。大きな特徴は高速のギターソロにフリジアンスケールを加えるテクニック。
ややプログレッシブ・メタル色はあるものの、そのメロディアスなサウンドは多くのメタラーを虜にした。また、プロレス中継番組で「Crush」が使用されたことでプロレスファンからの人気も高い。
【ニュー・メタル】
“ヘヴィ・メタルにヒップホップ要素を取り入れたバンド”と言えばまず彼らが浮かんでくるのではないだろうか。特徴は7弦ギターと打ち付けるような5弦ベース、彼らの独特な世界にも注目。
映画「フレディVSジェイソン」のサウンドトラックに起用された“HOW CAN I LIVE”でなじみのある6人組。ドラムが放つグルーヴや、美しさをも感じられるサウンドに注目したいところだ。
【グラム・メタル】
グラム・メタルといえばモトリー。モトリーと言えば名曲「DR.FEELGOOD」「WITHOUT YOU」などを収録した、最高傑作のこちらのアルバムであろう。
1978年に結成。80年代に世間を騒がせたグラム・メタルの中でもきわもの的存在の彼らの特徴は、ドン・ドッケンの哀調を帯びたヴォーカル、そしてグラム・メタルの代表的なテクニカルなギターであろう。
【NWOBHM】
NWOBHMを牽引した存在として筆頭に挙げられるのはもちろん、へヴィ・メタル全体においても大いに貢献してきた功労ある代表アーティスト。多くのメタラーを生み出し、虜にした。
パワフルで質の高いサウンドは、メタルの良識として今なお支持が厚い。歌詞や佇まいなど「バイク」をテーマにしたものが散見されるのもこのバンドの特徴だ。
【スラッシュ・メタル】
四天王の意地とプライドか、このバンドだけは時流に関わらず一貫してスラッシュ・メタルの道を突き進んでいる。そのぶれないスタンスは、日本のファンから敬意をもって「帝王」と称されるほどだ。
伝統的なヘヴィ・メタル路線を踏襲しつつスピードへのこだわりも忘れないところはさすが四天王と唸らずにいられない。マーティ・フリードマンを擁した時期の90年代はまさに「黄金期」であった。
【デス・メタル】
【ドゥーム・メタル】
ナパーム・デスのヴォーカリストであったリー・ドリアンらによって結成。メタル黎明期の意志を引き継ぎ、さらに極端なアプローチでドゥーム・メタルなるものを浸透させ脚光を浴びることとなった。
【ブラック・メタル】
ブラック・メタルの最高峰として君臨。クラシックからも強く影響を受けており、セカンド・アルバム以降には壮大でプログレッシヴなスタイルを追求した音楽性で一気にその名を世界に轟かせた。
【インダストリアル・メタル】
音楽以外にも映画監督をつとめるなどマルチな才能で多くの人を魅了している。共通するテーマを挙げるとしたならば「ホラー」。そのコンセプトの徹底ぶりはストイックと思いきやどこか茶目っ気な部分も感じられる。
【メタルコア】
攻撃的かつ叙情的なメロディー、美しくも迫力あるヴォーカル。こうしたアウフヘーベンが見事なまでに表出されている。また、各メンバーの演奏技術が非常に高いことでも有名である。
【その他】
メタル初心者からマニアックなファンまで楽しめるであろうキラキラした質感が特徴。そこにはメタル・マナーとも呼ぶべき様式美がきちんと打ち出されている。