「池袋ウエストゲートパーク」シリーズをはじめ、「娼年」シリーズ、『うつくしいこども』『オネスティ』などの著書を世に送り出し、
世代を問わず人気の高い石田衣良さん。
小説をはじめ、短編集やエッセイなどのおすすめ作品もご紹介します。
ミステリー・サスペンス
オール讀物推理小説新人賞を受賞し、テレビドラマ化もされた大人気シリーズ!
池袋のトラブルシュータ―として活躍するマコトの物語。難事件を解決していくさまは読んでいて気持ちいい! 町の不良少年たちのまとめ役であるタカシ(通称キング)との関係性も見どころの一つです。
少女殺人事件の犯人として補導されたのは、自分の13歳の弟だった。
殺人事件の加害者家族となった少年は、日常が壊されていく中で、事件の真相を知りたいと調査を始める。誹謗中傷を受けながらも少年が成長する姿が描かれています。また、過剰報道するマスコミや、情報をうのみにする人への批判も含まれていて、考えさせられます。
恋愛小説
「娼夫」を始めた大学生のひと夏の経験
女性にも大学生活にも興味が持てないでいたリョウは、バーで出会った御堂静香に勧められ、女性向けの会員制クラブで働くことになる。そこで彼は、女性のさまざまな性的指向に触れ、娼夫という仕事にのめりこんでいく。第126回直木賞候補作です。
幼なじみの2人が交わした約束とは? 危険すぎる純愛物語。
多分常識外れで非人道的な行動なんだろうけど、彼らを羨ましく感じてしまった。デートすることでも、いっしょに住むことでも、結婚することでもない愛の本質。友達皆には勧められないけどお気に入り。(Posted by ブクログ)
青春小説
「シューカツプロジェクトチーム」を組み、仲間とともにマスコミ合格を目指す青春物語!
千晴を含めた大学3年生のマスコミ関係を目指すグループの就活にスポットを当てた話。就活が佳境になっていくに従って、自己分析、メンタル面の強さ、観察力等社会で必要な力が育っていくのがわかる。正解がない活動の中での成長物語。心が温かくなるし、今の環境で頑張ろうと励まされる。(Posted by ブクログ)
発達障害を持つカンタと、その友達である耀司の青春小説。
終始感動しながら読み終わった一冊。耀司とカンタの関係がすごすぎ……。通勤の電車の中で読んでて何度涙した事か。マスクしてて良かったと思うほどに。今後のふたり……いや、姫菜と望も入れて4人の今後を読みたい。(Posted by ブクログ)
その他 長編小説
予期せぬ妊娠の発覚に戸惑い、仕事との両立に葛藤する女性を描いた作品。
女性ばかり夢やキャリアを諦めないといけないような社会で、女性にばかり母親という理想像を求め押し付けられ、本当に生きづらい!! 主人公の気持ちは痛いほど分かります。ただ妊娠期間を通して母親になっていく姿や、仕事を諦めず自分だからできることをやっていく姿は勇気づけられるものでした。(Posted by ブクログ)
著者が「デビュー15周年の結論」という問題作。
本の厚さが嘘のようにすらすらと2回読みました。感情移入が激しく、泣きじゃくりながら読みました。読んでいるときは本当に辛いですが、なぜかもう一度読み、北斗くんに寄り添いたくなります。(Posted by ブクログ)
短編集
もう一度歩き出そうと決意した人々を描いた、感動の短編集。
ぐっと涙がこみ上げてくる短編集。表題作の『約束』もだけど、他の話も。私は特に『青いエグジット』と『ハートストーン』が心にしみた。どちらも家族の話。引きこもり、病気、死という暗いところから新たな一歩を踏み出す。書き方自体はどちらかというと軽めなのに、なんだか心に響いてくる。いい話だなぁって思いました。(Posted by ブクログ)
出会いと別れをやさしく描く、石田衣良初の恋愛短編集。
石田衣良さんの初めての短編集で、初めての恋愛作品集。これから始まる恋話は当然ハッピーエンドですが、別れ話でも前向きでバッドエンドではありません。(Posted by ブクログ)
エッセイ
毎日新聞に連載された、石田さんのコラム集。
新聞連載企画もの。様々なテーマで読者からの意見を募り、白黒の決着をつけるというもの。読者の意見もかなり真っ当。恋愛感については、なかなか参考になりそうだし、中国問題などの微妙なものに対しても、世論の方向性がしっかりと出ている。(Posted by ブクログ)
大人の女性の生きるヒントになる一冊。
恋愛至上主義の私が、あえて読んでみたかった一冊。共感できる部分、納得する部分、理解できない部分。いろんなことを感じて、ちょっと心が軽くなって、やっぱり恋することは素敵だなぁと思いました。(Posted by ブクログ)