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父の恋人、母の喉仏 40年前に別れたふたりを見送って
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2025/03/19 |
| JAN | 9784334106003 |

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父の恋人、母の喉仏
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
エッセイ。 私にとって、著名な人でもなく、どこの誰だかもわからない人のエッセイでこんなに引き込まれるとは思ってもみなかった。あちらこちらに、ハッとする文章が置いてある。ブワッと涙が出たり、ふふふとなってみたり。読後はしみじみと幸せな気分に。 お母さんの看取りには全力をつくす一...
エッセイ。 私にとって、著名な人でもなく、どこの誰だかもわからない人のエッセイでこんなに引き込まれるとは思ってもみなかった。あちらこちらに、ハッとする文章が置いてある。ブワッと涙が出たり、ふふふとなってみたり。読後はしみじみと幸せな気分に。 お母さんの看取りには全力をつくす一方でお父さんに対してのそれは超ドライであったり。あ、それでいいんだな、自分の好きなようにしていいんだなって、私は妙に安心した。 カラっとした文章で、彼女と彼女の家族との生活の有り様がスナップショットで鮮明に見えて。感情のほとばしりやもう何もかもが私に覆い被さってくる。私はそこには居ないのに、まるで彼女の隣で息を潜めて見つめてるような。 別れてしまったご両親と彼女はしっかり家族であり、思ったようなお別れの仕方ができたことは非常に尊敬します。 素敵な本、もっとみんなに読んで欲しい。
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腹をかっさばいてでも、言いたいことある。 私自身、普段思いを出さないタイプだからなおさらだ。 この本の著書は自分と父と母の生と死を描いている 淡々と、その暮らしを描きつつ、表に出すのは苦しいであろう母と父のリアルな女と男の姿。 腹、かっさばいて書いたんだろう。 そこに流し血...
腹をかっさばいてでも、言いたいことある。 私自身、普段思いを出さないタイプだからなおさらだ。 この本の著書は自分と父と母の生と死を描いている 淡々と、その暮らしを描きつつ、表に出すのは苦しいであろう母と父のリアルな女と男の姿。 腹、かっさばいて書いたんだろう。 そこに流し血と汗と涙、著者のこれからの生に栄養を降り注いだと思う。 清々しく、心地よい。 誰かの思いは消えない。 そう思うと生きる勇気もわいてくる。
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本書を知ったのは「週刊文春」2025年6月12日号。 酒井順子のコラム「私の読書日記」(P105)。 「友人の親の他界が続く」から始まる。 印象に残ったのは次の記述。 それで読んでみようと思った。 「大人の女性が親について書くエッセイというと、 毒親の告発的な内容が目につきがち...
本書を知ったのは「週刊文春」2025年6月12日号。 酒井順子のコラム「私の読書日記」(P105)。 「友人の親の他界が続く」から始まる。 印象に残ったのは次の記述。 それで読んでみようと思った。 「大人の女性が親について書くエッセイというと、 毒親の告発的な内容が目につきがちだが、 この本には今時珍しいほど、親への怨念が 混じっていない」 「著者は母の見事な『退場』にほれぼれし…」 個人的な話、昨日亡父の遺品をちょっと整理した。 自然、自分の身辺整理にも思いが至る。 それが理由か、その夜ヨガをやっていて、ふと 「死への準備をしている時が理想の生き方」 という考えが頭に浮かんだ。 うっすらと望んでいた生き方と境地、 「清貧」「脱俗」「隠遁」「修身」 「無欲」「無我」「無私」。 抑制の効いた生き様。 だけど何かが足りなかった。 その何かとは「死への準備」という意識では なかったか、そう思ったのだ。 こういうのを悟りと言うのだろうか。 「死への準備」をデフォルトにする。 メメントモリとはそういうことなのだろう。 それで本物になれる気がする。 「『老い』のなかの美は、衰退のなかから現われ、 来るべき死から反照されるがゆえに、一層美しい」 (勢古浩爾『定年後のリアル』P86) 寺尾聰は「出航-SASURAI」で 自由だけを 追いかける 孤独と引き替えにして おまえの匂いは 記憶の彩りだけど 生きていく道連れは 夜明けの風さ と歌う。 本書の「ほれぼれするような退場」とは どのようなものなのだろうかと思う。
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