少年の君 新潮文庫

玖月晞(著者), 泉京鹿(訳者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2024/11/28
• JAN: 9784102406410

商品レビュー

2025/09/08

映画を前に観たので、原作を読んでみた。結末が違うので驚き。でも映画の方が、暴力など少し抑え目だった点はソフトだったかも。映画と同じなのは、こういうことが起こらないようにちゃんと活動していますよ、というアピールが入るところ。もう一度映画を観返したくなった。

2025/08/13

久しぶりに余韻を残す小説でした。

映画はまだ未見です
余韻に浸りたくてサントラを探しました。
吃音症で成績優秀なヒロインの女子高生と
両親に恵まれなかった不良少年との初恋の物語。
小冊子のヒロインから若手警官への
事件から数年後の手紙はハッピーエンドで良かったのですが
ちょっと若手警官を責めすぎてる空気に
華僑らしいと思いましたけど逞しくなって良かったです。

東野圭吾の昔の小説
白夜行とか容疑者Xの献身
既出にもありましたがホットロードなど
いろいろな要素がマインドマップみたいになって
垣間見れるところもありながら
風景などの
想像は中国の田舎の風景美で楽しめました。

蓮の葉と花のシーンが好きです。

イソギンチャクとクマノミあたりは
『ザリガニの鳴くところ』を感じました。

人間も個性を持つ生物

弱肉強食の中で
理不尽なめにあいながら
傷だらけになりながら
寄り添い
共存していく様

他の動物と同じように
命の尊さを感じます。

北野の血筋には気の毒さを感じましたが
両親の生き様とは逆走しながら
這ってでも生きていく感じ

胸が詰まって
たまらなかったです。

頭の中は尾崎豊のオーマイリトルガールが
大音量で流れていきました。

評価なんかする身分ではありませんが

親心で
熱量と瑞々しさに満点をつけさせて頂きました。

2025/07/23

中国のいじめの現状や受験戦争の実態、また地方の貧困層の生活状況等の知識がないので、これがどこまでリアリティのあるストーリーなのか、はたまた完全なフィクションと理解したうえで読むべきなのか判断が難しかった。
けれど、そんなこと考える余裕がないほどにあっという間にのめり込んでしまった感じ。
起こる出来事はどこまでもツラく悲しく絶望的なのに、最後は光が見えたのが不思議でもあり嬉しくもありました。
純愛ものだけれど、ミステリとしても楽しめました。