シン人間失格

新堂冬樹(著者)

• 販売会社／発売会社: ビジネス社
• 発売年月日: 2024/05/27
• JAN: 9784828426280

商品レビュー

2024/09/05

青少年教育コンサルタントの森田は仕事にも家庭にも恵まれ、世間でも人気のある有名人。一見何ひとつ非の打ちどころのない人間のように見えたものの、その本性は下劣極まりなかった。女癖が悪く、人を見下し、自分以外に何ひとつ大切なものはない。もちろんそんな男が恨みを買わないわけはなく、彼の「完璧な人生」は危機にさらされていくことに。
主人公の森田がもうとにかく最悪最低の人間で、腹が立つったらありゃしません。保身の塊で、自分を守るためなら家族を犠牲にすることもいとわない、というよりも本当に自分以外どうでもいいんだね。むしろここまで来ると突き抜けてしまってて、不快も通り越していきます。ただし悪党としても中途半端で魅力はないので、まったく好きにはなれません。そしてもちろん、彼がどのように追い詰められどん底に落とされることになるのか……そちらの方にわくわくしてしまいました。

2024/08/11

本当に酷い主人公なんだけど、ある意味突き抜けてる。突き抜けすぎててどこかコミカルにさえ思える。「人から最低と思われても最高の人生を歩みたい」と思う主人公に倫理観は全くない

2024/08/09

ほぼ一気読み。

最後は何だか笑ってしまった。

内容的にはそう驚きもなかったが。

程度は全く違うが誰しも己の失敗や欲望の為に嘘や誤魔化しや開き直りや言い逃れを考えるもの。（流石に此処迄は無いが）

今の政治家や高級国民では実際こんなことが起きてても不思議ではないかも。

地位の高い人間ほどプライドが高く何でも手に入ると思うので、性欲も抑えられないのかなあ。

ほどほどにしとけばよかったのに。

作品的には暇つぶし程度の娯楽本。