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私の好きな孤独 潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 潮出版社 |
発売年月日 | 2022/04/05 |
JAN | 9784267023408 |
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私の好きな孤独
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私の好きな孤独
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商品レビュー
3.4
10件のお客様レビュー
長田さんは好きな詩人の一人ですが、詩人らしく一つ一つの出だしが詩のよう。 「本屋さんが好きだ。書店でなく、本屋だ。」 うんうん。
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音楽、珈琲、旅、酒、読書など、明るく前向きな孤独との付き合い方を指南するエッセイ。 「言葉の樹」で心を掴まれる。 風景や色に対しての独特な観点が印象的。 「交響曲第一番」「窓」「本屋さん」 繰り返し読みたくなる。 音楽については解説書の趣き。
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描かれるような文章で、孤独の美しさが語られる。 前半は、短編のような、少し長い広告文のような ラスト一行に心掴まれる文章。 「バーボン、北米のありふれたウイスキーだ。ありふれたものを素晴らしいものに変えるのは、つねに愛着である。」 ふわりとバーボンの香りがたつ。 街を描かれた...
描かれるような文章で、孤独の美しさが語られる。 前半は、短編のような、少し長い広告文のような ラスト一行に心掴まれる文章。 「バーボン、北米のありふれたウイスキーだ。ありふれたものを素晴らしいものに変えるのは、つねに愛着である。」 ふわりとバーボンの香りがたつ。 街を描かれた章では、これから歩く街並みが 少し詩情をもっと眺められるような味わい。 「舞台。都会のプラットホームは、都会の舞台のようなものである。ただしヒーローもいなければ、ヒロインもいない。」 「地下道には、いま、ここというものがない。いま、ここという感覚が失われてしまえば、じぶんなんてものは、あっさり見失われてしまうのだ。」 「誰もいない公園で揺れのこっているブランコには、鋭い悲しみがある。」 どれも、はっと気づかされ、胸をつくような驚きと感動がある。 最後の章は、ジャズが聴きたくなるような音楽と作者の文に 心が揺らぐ、心地よくスウィングする。 その中にも、 「青春の時間は、真夜中を中心にめぐる。そうして後に「何か」としてしか思い出せないような「何か」だけを残す。」 「気持ちのいい沈黙があれば、それだけでいいのだ。たとえ音楽が流れていても、いい音楽であれば、あとにきれいな無がのこる。気に入った街のコーヒー屋では、黙ってコーヒーを飲む。」 「たった一軒のカフェに親しむだけで、知らなかった街が、ふいにどれほど、じぶんに親しい街に変わってゆくことか。朝の清潔な孤独を味わえる街の店に座っていると、そのことが浸みるようにわかってくる。 それが、旅だ。身も知らなかった街の密かな感情に親しくふれあうことが、旅の感情だ。」 孤独、旅、友情、音楽。 たくさんの気づきや、感動に、心揺さぶられる読書時間だった。
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