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オールドレンズの神のもとで 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2022/03/08 |
JAN | 9784167918446 |
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オールドレンズの神のもとで
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルに惹かれて手にとった一冊。 オールドレンズ…僕は写真を撮るので、てっきり写真の本かと。僕は、僕の至極、単純明快な動機を、心から気に入っている。準備は必要かつ大事なことなのだけれど、過ぎたるは及ばざるが、ということだ。予備知識など不要、存在に気づいたら最後、本なのだ、読まずにはいられまい。 端正な文章だと思った。 とても心地良かった。 「わけのわからなさとは、もうひとつの世界の証」「色を消すことを代償にして、滅びの欲望を抑えた」 わかりやすさや、理解を得ることを必ずしも必要としない、わからないなら、わからなくて構わない。それに気づいただけでも、立派な理解だと思う。
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掌編や短編を十八篇収録。楽しみながら読み進み、「記憶が薄れる前に—あとがきにかえて」で個々の作品がどういう媒体からどのような条件で注文され書かれたものであるかという打ち明け話を知ることで、一粒で二度おいしい的な楽しみを味わえた。名篇ぞろいだけれども、しいて挙げるならば、『こどもの...
掌編や短編を十八篇収録。楽しみながら読み進み、「記憶が薄れる前に—あとがきにかえて」で個々の作品がどういう媒体からどのような条件で注文され書かれたものであるかという打ち明け話を知ることで、一粒で二度おいしい的な楽しみを味わえた。名篇ぞろいだけれども、しいて挙げるならば、『こどものころにみた夢』というアンソロジーに収録されているという、筒井康隆的夢の短編「ハントヘン」、小・中学の同級生であり甘い気持ちも抱いていた同級生との思わぬ再会「窓」、初老の教師の生徒を想う気持ちが伝わる「柳生但馬守宗矩」が素晴らしい。
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筋が物を言うミステリーや事件物を立て続けに読んだので、今度は素敵な文章を味わいたいなと堀江敏幸さんを選びました。 真っ白な表紙に上品な字体。手にしたくなること必至ですね。短編から中編まで、一貫性がないと思われる18編の物語がありました。 読み終わって知ったのですが、文庫の方...
筋が物を言うミステリーや事件物を立て続けに読んだので、今度は素敵な文章を味わいたいなと堀江敏幸さんを選びました。 真っ白な表紙に上品な字体。手にしたくなること必至ですね。短編から中編まで、一貫性がないと思われる18編の物語がありました。 読み終わって知ったのですが、文庫の方にはどういったオファーの元、それぞれの作品が書かれたのか、解説があるそうです。それを読んだらもう少し理解しやすかったかも…と悔しい思いです。 よく分からなかったけど、文の美しさで読めたものもいくつかありました。自分の読解力のなさが悔しい… 「果樹園」「柳生但馬守宗矩」「あの辺り」が特に好きでした。 堀江敏幸さんの文を読んでいると心が落ち着きます。時折、自分では思いつきもしないような表現が出てきて、おっ!と思って数回読み返していると、もうそれ以外の表現しか適さないような感覚になります。どんなにこちらの心が荒れていても、堀江さんの本のページを開いて読み始めると心が平穏になる。面白いか?と聞かれれば、正直よく分からないけれど、時々、そろそろ堀江敏幸さんの文が読みたいと切望するようになる。不思議です。 堀江さんの本、次は何を読もうかなぁ。
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