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ブルースRed
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桜木紫乃(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2021/09/24
JAN 9784163914336

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商品レビュー

3.2

24件のお客様レビュー

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2024/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

直木賞受賞作家、桜木紫乃氏の新刊ということで、何も知らずに「ブルースRed」を先に読んだ。舞台は著者の出身地、釧路で、すでに亡くなった「影山博人」という人物の夫人の連れ子であり、博人の意志を受け継いで街の裏社会を取り仕切る莉菜と、その周辺に起こる出来事を描いたハードボイルド的作品。登場人物がみんな、博人にあこがれ、その影を追い求め、魅せられているのだが、その博人がいかなる人物かはほとんど取り上げられず、やたら凝った表現の多い作風から「そういう技法の作品」なのか、と納得して読んでいたが、読み終えてレビューを見てみると、何とこの作品は「ブルース」という前作の続編なのだとか。知らずに読む自分も自分だが、どうりでよくわからない部分が多いな、と納得。さっそく「ブルース」も読んでみる。 で、こちらは生前の影山博人のことがたっぷり書かれており、手足の指が生まれつき6本ずつあったこと、崖下の長屋で狂った母と一緒に暮らしていたこと、夜の営みがうまく関わった女性たちが次々に魅了されていくこと、やがて釧路の裏社会を仕切る存在となり、幼馴染の女性と夫婦になること、そしてその連れ子が莉菜であることなど、すべてがつながっていく。 偶然の産物ではあるが、こういう読み方も面白いかも、と思った。

Posted by ブクログ

2024/01/10

「ブルース」続編。前作の圧倒的存在感だったヒロトに対し今作の主人公莉菜は弱いかな。「女のワルにはできないことがない」と言うけど、時間が飛んで、結果を知らされるのだけれどワルの部分の描写が物足りない。莉菜の暗躍する場面をもっと見たかったかな。義理の父に恋焦がれた孤独な女と、栄枯盛衰...

「ブルース」続編。前作の圧倒的存在感だったヒロトに対し今作の主人公莉菜は弱いかな。「女のワルにはできないことがない」と言うけど、時間が飛んで、結果を知らされるのだけれどワルの部分の描写が物足りない。莉菜の暗躍する場面をもっと見たかったかな。義理の父に恋焦がれた孤独な女と、栄枯盛衰が哀愁を感じさせる。

Posted by ブクログ

2023/08/01

※ 地域の裏社会の主だった父の意志を継ぎ、 感情を押し殺して色と黒のどちから一方で 生きる主人公の莉菜。 地域の経済と政治を裏側から支える、 父と娘二代の生き様を描いた物語。 時代は刻一刻と変化し古いものは廃れ、 新しいものにその場所を譲り変化していく。 人生も社会も例外な...

※ 地域の裏社会の主だった父の意志を継ぎ、 感情を押し殺して色と黒のどちから一方で 生きる主人公の莉菜。 地域の経済と政治を裏側から支える、 父と娘二代の生き様を描いた物語。 時代は刻一刻と変化し古いものは廃れ、 新しいものにその場所を譲り変化していく。 人生も社会も例外なく盛りと衰退があるんだと 見せつけられ、物悲しく感じる一方で自然なこと だと納得もさせられました。

Posted by ブクログ

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