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「自己否定感」怖れと不安からの解放 新・意識の進化論
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 内外出版社 |
発売年月日 | 2021/06/30 |
JAN | 9784862575562 |
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「自己否定感」怖れと不安からの解放
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著者の土井利忠氏はソニーの元役員。ソニー在籍中から使用しているペンネームである「天下伺朗」は、1970年代の手塚治虫の名作漫画(怪作?)の「奇子」の登場人物名であり手塚氏本人からの承諾を得て使用しているらしい。 奇子という作品は、手塚作品としては珍しくエログロが明確に描かれてい...
著者の土井利忠氏はソニーの元役員。ソニー在籍中から使用しているペンネームである「天下伺朗」は、1970年代の手塚治虫の名作漫画(怪作?)の「奇子」の登場人物名であり手塚氏本人からの承諾を得て使用しているらしい。 奇子という作品は、手塚作品としては珍しくエログロが明確に描かれている大人向けの作品。戦後のゴタゴタ期から作品執筆当時(1972年)までの東北の豪農ファミリーを舞台とした業の深い話だ。伺朗という人物は、兄の殺人事件を告発しようとする正義感が強い人物なのだが、異母妹(作品タイトル名でもある奇子)との近親相関に悩むという屈折したキャラクターだ。土井氏がどうしてこのペンネームを使用しているかについては不明。 数か月前に妻がこの本を読みだした時、「なんて悪趣味なペンネームの作家がいるもんだ」と思って眺めていたのだが、手に取って読んでみたところ、とても面白い。 人はみな深層意識にある自己否定感をエンジンとしているということを議論の出発点としつつ、「常に天敵を作る」タイプの人の分析へと進む。土井氏(天外氏)がソニー時代に、当時の同社CEO出井氏と大喧嘩をしたエピソードを紹介し、彼が出井氏を「敵」と位置付けたのは彼自身の心の問題と振り返っているのは面白い。(それでも、彼が出井氏をいかに嫌っているかということは良くわかる。) 私は、「あの人が嫌い」「あの人と話すとムカついて自分の気持ちが落ちてくる」という人や、自分の領域が侵食されたと感じたとたんに激昂するタイプの人の心理メカニズムが理解できないのだが、この本を読んでそういう人たちの心のステイタスが少し理解できた気がした。 漫談のようにチャプターことに色々な話が紹介されているのだが、Open Space Technologyという組織や会合の運営の考え方が興味深かった。これは、お茶してだべるだけの「蝶」と、あちこちの議論に顔をつっこむ「蜂」の存在により組織が活性化するという話。
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※このレビューにはネタバレを含みます
深層心理学やら、トランスパーソナル心理学、各種宗教の理論を網羅的に整理して紹介している本。 自己否定感に基づき、不安、恐怖に駆られた努力、成長から解放されて、実存的変容を遂げると次はティールになるとのこと。ティール組織の本が、メジャーになる中で、実際この様な流れはあるのかも。 実存的変容を遂げる前の実存的危機『自分は何者で、人生の目的は何か』という段階は、ミッドライフクライシスやら、キャリアコンサルタントの話にも似ていると感じた。こう言う、心理学とかの世界では、共通認識なのかもしれない。 自我の発達モデルというのは、悟りを開くという流れとも似ているので、分かりやすいが、その先の神秘体験やら、チャネリングの話が出てくると少し胡散臭く感じて警戒する自分がいる。そしてまた、そうした自我の発達と、社会モデルを関連付けて、社会の発展モデルまで示されると、社会は一方向的に発展するという観念が言われている様で、何方かが遅れている社会と言っている様にも感じて嫌気がさす。途上国の社会も、伝統的なコミュニティにも其々良いところはあり、多様性と其々の価値を見出す文化人類学的な視点とぶつかる様な印象を覚えたが、これは穿った見方だろうか?そして、私は実存的危機に悩んでるから、そこから脱する方向としてこの理論に基づく自己変容を目指していくことなるのだろうけれども、皆んなが皆、悟ることで社会が発達するよというのは、なんとも気持ちの悪い感じがする。
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