ひきこもり国語辞典 ひきこもり当事者のリアルなことば

松田武己(監修)

• 販売会社／発売会社: 時事通信出版局/時事通信社
• 発売年月日: 2021/04/02
• JAN: 9784788717183

商品レビュー

2023/01/17

自分なりのこういった文章を自分でパソコンやスマホや手書きで入力している人たちが実際にたくさんいると思います。

自分で話すなり文章にするなり入力するなりしてアウトプットすることも大切なことです。

そうした世の中の引きこもりの人たちの言葉をあいうえお順に集めた国語辞典です。

短い文章の一つ一つから捉え方によってはとても深い意味があると思います。

2022/01/08

ひきこもり当事者たちの言葉を、あいうえお順に並べて、国語辞典風につづった『ひきこもり国語辞典』。
ひきこもり当事者の四コマ漫画や川柳もときおり挟まれ、ホームメイド感あふれる一冊。
自分とは関係ないと、ついつい「社会問題」としてみてしまいがちなひきこもりがどんな事を考え、どんな生活をしているのか。
監修の松田武巳さんはまえがきで彼ら彼女らを「人並み以上の感性と人並みに近い社会性を持つ」人が多い、と評しています。
失礼ながら、社会性…ないからひきこもってるんでは？と疑問に感じましたが、ちょっと考えて、社会性があるから、組織や人間関係で苦しくなるのか、と思い直しました。
ひきこもり当事者たちの言葉は、弱々しく、頼りないんですが、発想や言葉遣いがどこかユニーク。でもたぶん、ひきこもりでないひとも自分と共通する思いをみつけられるでしょう。
巻末にジャーナリストの池上正樹さんと、監修の松田武巳さんとの対談が収められています。