ロンドン謎解き結婚相談所 創元推理文庫

アリスン・モントクレア(著者), 山田久美子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 2021/02/12
• JAN: 9784488134099

商品レビュー

2024/03/11

戦う女史に幸あれ。

[Ponta姐]

ロンドン、大戦後、謎解き。この3つで、正直「ダメ元」で買った。ら、大当たり！女性二人が魅力的。バックグラウンドの全く異なる二人の女性が、それぞれの過去を背負い、傷を背負い、それでもお互いを思いやり尊重しあい成長していく。さらに人助け。決してスーパーウーマンではないし説教がましくもない。それでも読み進めると、だよね、そういう生き方も考え方もあるよね。と思える。続きも買ってしまいました。

2024/09/13

先に第四弾から読んでしまったので、答え合わせ的に初めの話を読む。
予想に反して二人はすでに結婚相談所を始めていて、そのなれそめ（？）もざっと手短に書いていたので、経緯に謎はないのだなと了解。

アイリスの過去についてはやはり多くが「語ることはできない」でいるが、今の仕事にかかわりのある部分だけはグウェンに対して秘密はなしとすることになったので、今後、知るべきことは順次明らかになるだろうこともわかった。
ただし、信頼できる語り手であるかどうかは、その時のタイミングなのだと覚悟はしておく。

とか言って、この話の感想としては、実にフェアなミステリでした、ということ。
彼女たちの予想に基づく突飛で無茶な行動は、必ずしも成功するわけではないけれど、その道筋にきちんと手掛かりが明かされている。
これには好感を持ちました。

アイリスとマイクの破局の原因もわかったし、グウェンが義母に自分の気持ちをはっきり言えるようになった経緯もわかったし、話のテンポはいいし、結構ハラハラさせられるのも心地いいし、ってわけで、続きも読みます。

2024/07/30

2024年7月30日ミステリー・チャンネルのアンケート回答に対する謝礼贈呈本として当選して送られてきた。本当は黒猫グッズが欲しかったけど。

やっと読み終えた。
時間がかかった最大の理由は翻訳の日本語。現在の翻訳技術のレベルからするとかなり直訳調で、頭の中で洒落たイギリス・テイストに変換しながら読み進めるのが厄介だった。
第二次大戦直後のロンドンを舞台に、それなりに凝ったストーリーだっただけに残念。とは言っても、原文を取り寄せて読み直したいほどではない。