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生活道具の文化誌 日用品から大型調度品まで
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生活道具の文化誌 日用品から大型調度品まで

エイミー・アザリート(著者), 大間知知子(訳者)

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生活道具の文化誌 日用品から大型調度品まで

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2021/01/26
JAN 9784562058945

生活道具の文化誌

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2022/09/04

生きていくうえで、生活道具は欠かせない。生活道具の歴史はどうだったのか興味がある。 「私たちの家庭にある道具に秘められた、複雑で多彩で驚くような物語が待っているだろう」と述べている。 最初に登場したのは、箸だった。どうしてフォークではなく箸が最初に取り上げたのか...

生きていくうえで、生活道具は欠かせない。生活道具の歴史はどうだったのか興味がある。 「私たちの家庭にある道具に秘められた、複雑で多彩で驚くような物語が待っているだろう」と述べている。 最初に登場したのは、箸だった。どうしてフォークではなく箸が最初に取り上げたのかは書かれていない。 箸の歴史は長い。中国で5000年前から使われてきた。富裕層になると箸に使う素材が違う。象牙、ヒスイ、漆、さらには銀などの高価なものを使っていた。 著者は、ぜいたくのためというよりも必要に迫られていたからと述べている。その理由は、暗殺を恐れていて、毒物のヒ素が食べ物に含まれていると、銀がヒ素に反応して黒く変色すると信じていた。 実際はどうだったかと言うと、銀はヒ素に反応しなかった。 意外な歴史があったので驚きだ。 ピアノと「進化論」で有名なチャールズ・ダーウィンに意外な関係があった。ダーウィンと結婚したのは、陶磁器で有名なジョサイア・ウエッジウッドの孫娘エマ・ウエッジウッドだ。 エマは小さい頃ポーランドの作曲家フレデリック・ショパンからピアノレッスンを受けていた。 結婚後、ダウンロードを楽しませるために演奏していたが、その演奏が科学的発見とつながる。ダーウィンがミミズを使った実験にエマが協力した。 エマが大きな音でピアノを弾いたが、ミミズは反応しなかった。そこからミミズは完全に耳が聞こえないとダーウィンは結論を出した。 何が人生、役に立つか分からないなあ。 ドアに対する扱いがこんなレベルだったのかとびっくりした。神聖ローマ帝国では、悪意を持ってドアを傷つけるのは(屋内に侵入しなくても)極刑に値すると考えられていた。 厳しいなあと思ったが、今の時代とは違う事情があった。セコムもなければ、鍵もない時代ということを考慮する必要があつ。ドアは内と外を分ける唯一の境界線で、神聖なものだったと述べている。 ノックの仕方も個性がある。古代ローマでは、足でノック。中世では片手でノック。16世紀のケルン(現在のドイツにある都市)では、身分の高い市民はノックをさせるために従者を連れて歩いていた。18世紀のヴェルサイユでは、ノックは禁止。その代わりに爪でドアを引っ掻いた。 時代や文化が違うと面白いことがあるなあ。引っ掻くなら猫を連れてガリガリさせたらと思った。

Posted by ブクログ

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