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神さまたちの季節 角川ソフィア文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2020/07/16 |
JAN | 9784044004965 |
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神さまたちの季節
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神さまたちの季節
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
この本が出版されたのが1964年。60年前ですら忘れられかけている風習について取材しているが、今も残ってるのだろうか。残っていても形骸化してるのではなかろうか。現代人の弱点で、理由を知りたくなる。何を祀るのか?なぜ祀るのか?なぜこのような形態になったのか? 雪祭りのかまくらが水神...
この本が出版されたのが1964年。60年前ですら忘れられかけている風習について取材しているが、今も残ってるのだろうか。残っていても形骸化してるのではなかろうか。現代人の弱点で、理由を知りたくなる。何を祀るのか?なぜ祀るのか?なぜこのような形態になったのか? 雪祭りのかまくらが水神様を祀るためのもので戦前までは丸くなく四角かったことを知っていたか。入口は子供がひとり潜り込めるくらいの小さな穴だったのに観光化して写真を撮るために大きくしたこと。だから火鉢を持ち込んでも内部が暖かくならないこと。 海浜のお盆。海から先祖が帰ってきて盆踊りに混じって現れる意味。その夜だけは都会に行った娘たちも帰ってきて、それに歓声をあげて迎える漁師の若者たち。日本各地の四季折々の祭。「祭はだれのためにあるのか?もちろん神のためにある。その祭がだんだん盛大になると、神のためよりは見物人のためにおこなわれる。信仰よりも祭の造型や演出が重んじられて、見せることに技巧をつくす。」悲しいが、今の祭に信仰は殆どないだろう。見物人のため、見物人を集めるため、あるいは参加者のストレス発散のため。目的は変わってきているだろう。そして村人たちも信仰から来る自然な表情なんてしなくなる。カメラを向けてもピュアな表情は中々撮れなくなる。個人情報保護もあるから、尚更だね。
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写真とその説明が丁寧にされているのでとても読みやすい。冒頭に簡単な地図もあるので、それをもとに自分の日本地図に書き込みをしていつかここに行こう、なんて考えたりしながら読み進める。 村それぞれにしきたりがあって、田舎の祭りでも時代と共に変遷がある。 伝統が続くお祭は本当にそこに神様...
写真とその説明が丁寧にされているのでとても読みやすい。冒頭に簡単な地図もあるので、それをもとに自分の日本地図に書き込みをしていつかここに行こう、なんて考えたりしながら読み進める。 村それぞれにしきたりがあって、田舎の祭りでも時代と共に変遷がある。 伝統が続くお祭は本当にそこに神様が降りてくるお祭なのだ。著者は写真家だが、民俗学とは、民間信仰とはを考えさせられるテーマだった。 印象に残ったこと 桜は天候を占うなど、信仰としての対象でもあったこと。(鎮花祭 京都府) 勤労感謝の日は、もとは新嘗祭(収穫感謝)の日であったこと。(稲霊 奈良県)
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1964年の角川新書を再編集したもの。民俗写真家の芳賀日出男氏が1960~63年に撮影・取材した各地の祭礼や年中行事が、18件紹介されている。徳島県の山村に残る傀儡師(漂泊の人形遣い)の集落を取材した冒頭の「初春の傀儡師」に驚き、それ以降も一気に読み進めてしまった。 傀儡師のよ...
1964年の角川新書を再編集したもの。民俗写真家の芳賀日出男氏が1960~63年に撮影・取材した各地の祭礼や年中行事が、18件紹介されている。徳島県の山村に残る傀儡師(漂泊の人形遣い)の集落を取材した冒頭の「初春の傀儡師」に驚き、それ以降も一気に読み進めてしまった。 傀儡師のように間もなく姿を消した芸能だけではなく、かまくらやお遍路のように今も残る習俗も記録されている。だが、消えたもの、残るものいずれにも共通するのは、「資本主義の世の中では観光資源化する祭のみが強力に生きのびることができる」という冷徹な事実であり、「祭を信仰の立場から見る人はそれを堕落と嘆き悲しむ」。その一方で、「町の人の身になれば観光かまくらも捨てられない」。では、どうすればよいか。この難題に対するいくつかの解答も、間接的ながら、本書には記されているように思われた。 解説は神崎宣武氏。高度成長を経て、芳賀氏が撮影したムラの日常が急変すると同時に、フィールドワークのあり方も、芳賀氏のような忍耐強い方法から大きく変わったことを指摘しており、本書の歴史上の位置づけをより明確に伝えてくれる。
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