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ベストセラーで読み解く現代アメリカ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 亜紀書房 |
発売年月日 | 2020/02/19 |
JAN | 9784750516264 |
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ベストセラーで読み解く現代アメリカ
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商品レビュー
4.5
13件のお客様レビュー
最初の紹介本が『Hillbilly Elegy』であることは興味深い。 Pete Buttigiegが本を出している(『Shortest Way Home』)ことは知らなかったので、読んでみたい。
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全然知らない色々な事情とか、ざっくり知れてよかった。 読みたい本も何冊かあったので少しずつ読んでいこう。 これの日本版読みたい!笑
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レビュー本なのに物語のように惹き込まれた。「こんなレビューを書けるようになりたい」と思わせた。 人気レビュアーで翻訳家の著者が、2010年代のアメリカでベストセラーになった書籍を丁寧にレビュー。レビューの文章は「ニューズウィーク日本版オフィシャルサイト」の連載コラムから引用した...
レビュー本なのに物語のように惹き込まれた。「こんなレビューを書けるようになりたい」と思わせた。 人気レビュアーで翻訳家の著者が、2010年代のアメリカでベストセラーになった書籍を丁寧にレビュー。レビューの文章は「ニューズウィーク日本版オフィシャルサイト」の連載コラムから引用したもので、本書の刊行年(2020年)に合わせて補足事項も掲載されている。 トランプ元大統領をメインとした政治問題・大国で孤立するマイノリティーたち・ジェンダー・恋愛など、扱うトピックが幅広い。中には普段興味を示さない問題が含まれているにも拘らず、著者の手にかかればどの本も読みたくなって(あるいは気になって)しまう。 それもそのはず。彼女は年間200冊以上の本を読む読書家で、周囲のアメリカ人や世界中のビジネスパーソンからお勧めの本を聞かれるほど、選書において厚い信頼を置かれている。(勧めた本が娘さんから波及し、学校中でブームになったのは偉大な功績だと思っている) だから今回、当然のように積読リストが膨れ上がってしまった。恨むどころか感謝しかない。 米国内における日本のベストセラーへの反応を知る章も、わりと良い見地を得られた気がする。 登場人物の心情を「察する」「憶測する」ことの多い日本の小説は短く、一方それらを事細かに描写するアメリカの小説は倍のボリュームになるという話は何だかしっくりきた。それであちらのハードカバーは鈍器並みの重量なのか、邦訳版も2段組のものが出てくるのか…と。 「本の内容だけでなく、ベストセラーという現象の背後にある社会情勢を考えることが重要なのだ」 文章に惹き込まれるということは、文章が読みやすいということ。 著者の書く文章は時に主観を挟みつつも、基本的には客観的。さらに本旨や結論を冒頭に持ってくるなど、終始テキパキしている。それゆえ、本の魅力が待ったなしに脳へ送られてくるわけだ。 『ドナルド・トランプの危険な兆候』(2018年)はトランプ元大統領の精神状態を精神科医が分析しており、彼に抱いていた言語化できないような違和感を解き明かしてくれそう。 『パチンコ』(2017年)は過去に読んだ作品だが、只々悲しみと申し訳なさが心の中で交錯して終わっていた。「啓発的で、しかも読んでいて楽しいと(日本の読者に)感じてもらえれば幸いだ」という『パチンコ』作者の話にもう一度読み直そうと思い始めている。 『結婚という物語』(2019年)は結婚観だけでなく人種問題にも切り込んでいるようで、今一番読んでみたい作品かも。「現地のブッククラブ/読書会に適してそうな作品」だと著者も話しており、確かにワインを交えると盛り上がるだろうなーと読後その場で談笑する自分を妄想してみる。 こうしてマークした本(まだまだあります)を振り返ると、その時著者が話した内容も同時に思い返される。やっぱり名レビュアーだ。積読リストには、もちろん彼女の著書も加えている。
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