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アーティストの手紙 ダ・ヴィンチ、ゴヤ、モネ、ロダン、ウォーホル…100人の気がかり
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アーティストの手紙 ダ・ヴィンチ、ゴヤ、モネ、ロダン、ウォーホル…100人の気がかり

マイケル・バード(著者), 大坪健二(訳者)

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アーティストの手紙 ダ・ヴィンチ、ゴヤ、モネ、ロダン、ウォーホル…100人の気がかり

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 マール社
発売年月日 2020/02/13
JAN 9784837306856

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アーティストの手紙

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2022/08/26

一番古くは1482年頃のレオナルド・ダ・ヴィンチからの手紙に始まり、最新は1995年のシンディ・シャーマンからの手紙に終わる(掲載順は別)、およそ500年分、100通のアーティストが書いた手紙が掲載されている。 本書の構成としては、フルカラーで手紙の現物が左ページに、右ページに解...

一番古くは1482年頃のレオナルド・ダ・ヴィンチからの手紙に始まり、最新は1995年のシンディ・シャーマンからの手紙に終わる(掲載順は別)、およそ500年分、100通のアーティストが書いた手紙が掲載されている。 本書の構成としては、フルカラーで手紙の現物が左ページに、右ページに解説と手紙の内容が書かれている。 どの手紙も見ていて面白い。 アーティストだから絵や写真を添えて送っている手紙もあれば(ピカソが送る手紙の鮮やかさといったら!)、これ母国語だとしてもどうやって読むんだ!?といったくらいに乱雑で余白にあちこちたくさん書き込みのある手紙もあり、1950年代以降だと、本文をタイプライターで打ってサインを手書きでしてある手紙もあり。 どれも個性的だ。現物だけほいと見せられてもまったく読めないけど。解説と訳があるので大丈夫! アーティストの手紙自体も素敵だが、本書の装丁もとても素敵だ。 印象に残った手紙としては、原田マハさんの「たゆたえども沈まず」を読んでいたせいか、ゴーギャン→ゴッホ・ゴッホ→ゴーギャンの手紙のやりとりなどがある。おお、実際にこのようにやりとりしていたのか、と…。 パトロン向けの手紙も、礼儀正しかったりフレンドリーだったりいろいろだ。 恋人への手紙なんか脅迫状じみた内容のものまである。 冷静なビジネスレターも。 ところで私、大のピーターラビットファンでして、本書にビアトリクス・ポターから病気の子どもノエル(彼のお母さんが昔ポターの家庭教師だった)にあてたイラスト付きの手紙がすごくすごく、見れてよかった!!と思いました。この本に出てくる絵はどれもそうだけど、やっぱポターさん絵がうめえ。 ネズミの看護師さんとモグラのお医者さんがかわいいです。 他にもたくさん取り上げたい手紙やアーティストはあるけれど、書き出したらキリがないのでこの辺で。 いつもは備忘録がてら目次を書くのだけど、全部誰から誰へまで書ききれないので(なんせ100通あるので!)章題だけ書く。 最後に、かなり知らないアーティストがたくさんいて、その分読みづらさもあったのだけど、気になるお初の方を検索したらすごく好みの作風のアーティストがたくさんいて大収穫でした。 改めて表紙をじっと見ると(多分ミケランジェロの手紙)、ミケランジェロ、字がうまいんだろうなと思いました。かわいくて読みやすい文字… Chapter1 新入りのキリンを見ましたー家族、友達へ Chapter2 夢遊病者のようにーアーティストからアーティストへ Chapter3 魔法の本ーギフトカードと見舞い状 Chapter4 私が描いた中で最高のものーパトロンと支援者たち Chapter5 美しい人よー愛について Chapter6 私の1224ギルダー(銀貨)ーお金のこと Chapter7 ヴェネチアへ行きたいー旅先より Chapter8 もっとよく見るー署名を終える時

Posted by ブクログ

2021/07/21

15世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチから20世紀の写真家シンディ・シャーマンまで500年に渡るアーティストたちの姿を、家族や友人、芸術家仲間、パトロンやコレクターに宛てて書かれた手紙を通じて垣間見る。筆跡や余白に描かれたスケッチ、便箋などを見るのも楽しい一冊。 ダダイストグルー...

15世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチから20世紀の写真家シンディ・シャーマンまで500年に渡るアーティストたちの姿を、家族や友人、芸術家仲間、パトロンやコレクターに宛てて書かれた手紙を通じて垣間見る。筆跡や余白に描かれたスケッチ、便箋などを見るのも楽しい一冊。 ダダイストグループが作った便箋、ビアトリクス・ポターやビアズレーが書き添えたイラストなど、モノとしての手紙を見るのがとにかく楽しい。やっぱり紙(羊皮紙)が貴重な時代のレオナルドやミケランジェロは字が丁寧で、後世に下るほどミミズみたいな字を書く人が多くなっていくんだなとか(笑)。 そのなかでも強烈な印象を残したのがエゴン・シーレの手紙。飾り文字のような筆跡が魔術的で、ヤボなコレクターの「この絵の意味を説明しろ」という質問に答える皮肉まじりな内容なのもあり、シーレという人の暗い魅力を改めて感じた。絵とはまた違った怖さがある。 手紙を通して意外なアーティスト同士のやりとりを見れるも楽しかった。ゴーギャン宛の手紙に"ゆがゆがの椅子"(by北原白秋)を描くゴッホ。ジョセフ・コーネルからデュシャンへの手紙はそれ自体が作品になってしまっている。『魔法』の著者でもあるカート・セリグマンがピエト・モンドリアンと交流があり、「歯医者紹介しようか?」とか言う仲だったのは驚き。 女性アーティストたちが連帯、あるいは反発しながらもアート界で闘った記録としての手紙も多数載っている。知らない名前も多かったが、丁寧な解説で新しいアーティストと出会うガイドとしても役立つ一冊だと思う。

Posted by ブクログ

2021/05/07

大多数の人々が読み書きできない時代、手紙を送り合うの上層階級や知識人の特権だった。 電話が普及するまでは、離れた土地にいる家族や友人と繋がる大切な人ツールだった。 デジタルが発達し、手紙を書くことが著しく減った現代だからこそ、彼らの率直な思いを垣間見ることができるのは面白い。 丁...

大多数の人々が読み書きできない時代、手紙を送り合うの上層階級や知識人の特権だった。 電話が普及するまでは、離れた土地にいる家族や友人と繋がる大切な人ツールだった。 デジタルが発達し、手紙を書くことが著しく減った現代だからこそ、彼らの率直な思いを垣間見ることができるのは面白い。 丁寧な文字や走りがき、イラスト入りやタイプ打ち、ハガキだったり長い手紙だったり、と、個性に溢れた手紙の数々。 これらの全てが芸術的作品のようにすら写る。

Posted by ブクログ