たすけ鍼 立夏の水菓子 朝日文庫

山本一力(著者)

• 販売会社／発売会社: 朝日新聞出版
• 発売年月日: 2019/12/06
• JAN: 9784022649416

商品レビュー

2024/03/28

毎度ながら読後の思いは変わらず、かような先生に診ていただけたならばどんなにありがたいことか。今抱えている我が神経痛も、染谷先生ならば根っこから除いてくださるんだろう。オマケに人生相談にも乗り、ときに為政家とも繋がって悪を断ち、力強く救済していただけるのですよ。あの神の手にかかれば、鼻持ちならぬ商人だろうとやさぐれ者だろうと服従するよね。ただ今回は『にんじん船』にせよ『立夏の水菓子』にせよ、コトの決着があっけなくて、なんだかよく分からんままに結末を迎えていた。まあそれが神の手の神の手たる所以なのでしょうが。

2023/12/02

「たすけ鍼」の続編。
朝鮮人参が登場し、いよいよ前作で解決しなかった野田屋の件が明らかにされるのかと思いきや、肩透かし。
染谷と昭年の神がかった医術に、読んでいて本当にこんなことまで出来るものなのかと不思議さを感じた。
話の展開が大きくなりすぎて、町の人々との関わりが少ないのが残念。

2023/09/04

昔も今も、いわゆる｢反社会勢力｣というものは、巧妙な手口で｢渡世｣している、ということだと思った。ただ、今回は、染谷さんの顔の広さがものを言ったのであって、今一つ、なんというか、”？”だった。