パラレルワールド ハルキ文庫

小林泰三(著者)

• 販売会社／発売会社: 角川春樹事務所
• 発売年月日: 2019/09/14
• JAN: 9784758442886

商品レビュー

2024/11/09

アイデアは奇抜で面白かった！

お涙頂戴の感動系かな〜と思いきやそうではなかった
パラレルワールドの設定をうまく使った
ミステリー？
グイグイ世界観に吸い込まれました。

第一章と第二章が全く異なる展開も良かったです。
ヒロ君覚醒！！
まさにヒーロー！！

ただし、少しオチが弱く感じました。

2024/03/03

小林泰三さんから入って読みました。

帯を読んで、どんな話？とワクワク。
お母さんが死んでしまった世界と、お父さんが死んでしまった世界。その両方に存在している息子。
設定も面白いし、結末も良い感じ。息子さん大人になった(T_T)

グロさは少しだけ。
きちんと終わっているものの、息子さんのその後が気になるので、何事もなくても良いので続編みたいなものが読みたくなりました。

2023/03/28

好き！！
面白い！！
泣かすだけじゃない、SFの感動作！

東日本大震災を対象としたチャリティアンソロジーのために執筆したショートショートだそうです。（あとがきより）

大雨後の地震により、ダムが崩壊。
家族を助けに行った良平は、自宅で家屋に挟まれた妻、加奈子と泣いている息子、裕彦を助けようとするのだが…
その日から裕彦（ヒロ）に不思議な現象が起こる。

災害により、家族が離れ離れになってしまったその後を描いた切ない小説……

かと思いきや、タイトル通りのSFです(ღ*ˇ ˇ*)｡o♡

災害時家族が出会うシーンは感動的。
ですが、そこで終わらない。
むしろ、話はそこから始まります。

お父さんが生きている世界。
お母さんが生きている世界。

ヒロは、この２つの世界を同時に生きていく事になります。

ヒロはまだ5歳なので、大人が言う言葉が完全には理解できません。

ですが、父と母が会話をするには、ヒロが伝言しないと通じないのです。

子供からすると、両親が見えるので嬉しい。
両親からすると、妻が、夫が、いるのに見えない…(、._. )、
そこも切ない部分…。

パラレルワールドは、物理学上の仮説。

この小説は、量子力学の「多世界解釈」の仮説に独自の設定を付け加えたものだそうです。

２つの世界線での事件に、3人はどう立ち向かうのか…。

軽めではあるが、小林作品独特のグロさも健在( ≖ᴗ≖​)ﾆﾔｯ

パラレルワールド・サスペンス・ミステリー！

面白いです！！

小林泰三作品大好き！！(〃´-`〃)♡