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ハンニバル戦争 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2019/01/22 |
JAN | 9784122066786 |
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ハンニバル戦争
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商品レビュー
4.2
8件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
紀元前三世紀、地中海世界の覇権を賭けて敵対した古代ローマ帝国と北アフリカのカルタゴ。 そのカルタゴの稀代の知将ハンニバルが、ローマによるコルシカとサルディニア略奪の積年の怨念を晴らすため、アルプス山脈を超えローマに迫った!ローマの名家出身の若きスキピオは、敗走を続ける祖国ローマの存亡を賭けてハンニバルとの決戦に挑む、壮大無双な歴史小説。〝もはや戦争は地中海全域で行われ、いよいよ世界大戦の風を呈してきた。東西南北の全方位で戦わなければならなくなった。男という男が出払ったのも、全部で25軍団が動員されていたからだ。それなのに、ひとつ防衛線が崩れるや、直ちに双方向から挟み撃たれる危険と、常に背中合わせなのだ...ハンニバルには勝てない。仮に負けないでいられても、勝てない。それは今も変わりない。勝てない限り、いつまた、どのように切り返され、再びカンナエの目に遭わされないとも限らない。やはり勝つための方法を考えなければならない...スキピオは震撼した。閃きが訪れた。 「ハンニバルだ!」 兵法でも戦史でもない、最高の手本がハンニバルだ。ハンニバルに勝つには、ハンニバルに学ぶことだ!…〟
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ヨーロッパの歴史を題材にした小説を発表している、佐藤賢一。 長いこと、この作家さんの作品から遠ざかっていたのですが、その間に、魅力的な作品の数々を発表していることを知りました。 「久しぶりに、佐藤賢一の作品世界に触れてみよう」と思い立ち、文庫化されている作品の中から、特に時代...
ヨーロッパの歴史を題材にした小説を発表している、佐藤賢一。 長いこと、この作家さんの作品から遠ざかっていたのですが、その間に、魅力的な作品の数々を発表していることを知りました。 「久しぶりに、佐藤賢一の作品世界に触れてみよう」と思い立ち、文庫化されている作品の中から、特に時代が古いと思われるこの作品を、読んでみることにしました。 時は紀元前219年。 名門貴族の家に生まれたスキピオが17歳のシーンから、物語が始まります。 スキピオは同名で共和政ローマの最高職、執政官である父親から、出征を命じられます。 戦争の相手は、地中海を挟んでローマと対峙する、カルタゴ。 20年以上続いた戦争(第一次ポエニ戦争)で、ローマが勝利した相手ですが、19年の時を経て再び、大国となったローマに挑んできます。 そのカルタゴを率いるのが、ハンニバル。 戦地に赴いたスキピオは、ローマ軍が容易に勝てる相手と考えていたカルタゴ軍に、圧倒されてしまいます。 どこを目指して行軍しているのかも、どのような戦術でローマ軍と戦うのかもわからない、カルタゴ軍。 ハンニバル率いるカルタゴ軍の不気味さと、若きスキピオの苦戦が、描かれていきます。 自らを「凡夫」と定義するスキピオが、「天才」ハンニバルにどのように、立ち向かっていくのか。 その展開を読むのが、本書の楽しみ方だと思います。 ポエニ戦争については、ずいぶん前に読んだ『ローマ人の物語』で、おおよその流れを知っていました。 その記憶を辿りながら読んだのですが、スキピオという個人の視点で描かれていることもあり、ポエニ戦争での戦闘の過酷さ、ハンニバルという武将の怖さを、いっしょに体験するような感覚を、味わわせてもらいました。 作品の舞台は、紀元前のヨーロッパとアフリカ。 登場人物たちの名前も、多くの日本人読者には馴染みのないものが多いと思います。 そんな「遠い世界」の話ですが、スキピオをはじめとする登場人物に個性を持たせ、現代日本人が話しているような言葉で会話が進むので、理解に困ることなくすんなり、読み通すことができました。 久しぶりに読んだ佐藤賢一作品は、やっぱり面白く、読み応えがありました。 他にも未読の作品があるので、文庫化されているものを探して、読んでいきたいと思います。 .
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読んだ本 ハンニバル戦争 佐藤賢一 20230802 2020年に長期勤続の休暇と旅行券がもらえるってことで、パリに行こうと計画してました。気分を盛り上げるために、佐藤健一著の「フランス革命」を読み継いでたんですが、コロナでそれどころじゃない上に、「フランス革命」があんまり凄...
読んだ本 ハンニバル戦争 佐藤賢一 20230802 2020年に長期勤続の休暇と旅行券がもらえるってことで、パリに行こうと計画してました。気分を盛り上げるために、佐藤健一著の「フランス革命」を読み継いでたんですが、コロナでそれどころじゃない上に、「フランス革命」があんまり凄惨で。次々と登場人物がギロチンにかかっていく。読み終わる頃には、ちょっと気持ち悪くなってきて、パリに行きたくなくなってました。歴史というものに向き合うって意味では本当に面白かったんですけど。それ以来、いくつか佐藤健一の本を読んでたんですが、ナポレオンが発刊されてて、文庫化を楽しみにしてたんですが、やっと出たと思ったらめちゃくちゃ分厚いのが3冊。気軽に読み始めれない。もっと分けてよと思いつつ、あれ、「ハンニバル戦争」だと思って、買ってみました。なんか、フランス=佐藤健一、イタリア=塩野七生みたいな住み分けを個人的に持ってたんですが。 内容としては、結局スキピオの話なんですが、ローマ最大の危機と言われるハンニバルの来襲に対して、史実を交えてスキピオがいかにハンニバル=カルタゴを破ったかを描いてるんですが、史実を追うだけでなく、スキピオの成長していくさまが丁寧に描かれています。前半結構長々と、ハンニバルに蹂躙されるスキピオが書き込まれ、そこからある戦術の完成形をスキピオが追い求めるっていう結構わかりやすさもあって、おもしろかったです。スキピオの悲しい晩年が少ししか描かれてなかったのが、ちょっと残念でしたが。スキピオ像がなんとなく固まった気がします。
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