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未来の再建 暮らし・仕事・社会保障のグランドデザイン ちくま新書1373
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2018/12/05 |
JAN | 9784480071927 |
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未来の再建
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第一章〈生活困窮者を絶え間なく生む社会〉 ①終身雇用と年功賃金による日本型雇用の崩壊、非正規雇用の拡大、ブラック企業の台頭etc. →貯蓄困難 →病気などのリスク回避が出来なくなった。 →困窮者が生まれる ②生活ギリギリの世帯に対する社会福祉が不十分 →選別型社会福祉…条件を満たさないと救済無し ③こうした状況改善を訴えた際の風当たり強い →改善されず。 第二章〈引き裂かれる日本社会〉 税金からなる選別型社会福祉は、「みんなの利益」から「誰かの利益」となっている。 →財政事情が厳しい →何処を削るかの争い勃発 →世代間、性別などで引き裂かれる。 第三章〈日本の「労働」はなぜこれほど苦しいのか?〉 非正規雇用 ・正規と同じ残業、フルタイム労働→昇給 無 ▶︎労働条件 ・間接雇用による福利厚生 無 ▶︎雇用問題 ・社会保障制度が不十分 正規雇用 ・非正規雇用とは違い終身雇用、年功賃金が保障 →一生涯「貢献度」競わされる →過酷な労働 共通 ・単身赴任や長時間労働 →夫婦関係、親子関係の崩壊 ・高度マニアル、人員削減 →使い潰し型雇用 ▶︎ブラック企業、アルバイトの台頭 第四章〈身近な世界を政策につなぐために〉 ・身近な世界 →「くらしの場」と「はたらく場」の両方で共通して必要だと判断された事に税わ投入する社会を作ろう ・ベーシックインカム× →ベーシックサービスの提唱 ▶︎お金や衣類、食料ではなく、教育や医療などのサービスを全ての人達に保障しよう 第五章〈限定的で狭小な社会福祉からの脱却〉 選別型社会福祉からの脱却 ▶︎・他社の足を引っ張らない →不幸自慢やどっちがより不幸かを争うー不毛な議論 →何も改善しないで、不幸者どうしの対立発生 ・税や保険料を払った分、還元される実感 ・具体的な行動と組織的結束 が必要 第六章〈「職場の再建」で分断を乗り越える〉 非正規雇用労働者と日年功賃金型正社員からなる一般労働者の働き方改善 →持続可能な普通の働き方への転換 ▶︎同じ職業で連帯感を作り経営者に対抗…職業再建 第七章〈未来を再建せよ〉 ベーシックサービスの実現 幼稚園、保育園、大学教育、医療、介護、障害者福祉 ▶︎総額9・5兆円(自己負担額 一年分) +大学、専門学校の無償化、0〜2歳児の教育費無償化 ▶︎必要財源約13兆円 消費税1%は2.8兆円(社会保障・税一体改革のデータ) ▶︎11%くらいの範囲で引き上げ必要 ▶︎「自己責任の勤労国家」→「福祉国家」へ
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<目次> はじめに(今野晴貴) 第1章 生活困窮者を絶え間なく生む社会(藤田孝典) 第2章 引き裂かれる日本社会(井出英策) 第3章 日本の「労働」はなぜこれほど苦しいのか?(今野晴貴) 第4章 身近な世界を政策につなぐために~「ベーシック・サービス」の提唱(井出英策) 第5章 限定的で狭小な社会福祉からの脱却(藤田孝典) 第6章 「職業の再建」で分断を乗り越える(今野晴貴) 第7章 未来を再建せよ(井出英策) あとがき(藤田孝典) <内容> 日本の現代社会の問題を示した本。この本の優れているところは、3人の知恵者が、彼らなりに解決策を提案していることだ。それも実現不可能な夢物語ではない。現状の自民党と財界からは(そしてアメリカからは)、評価されない、足を引っ張られるものだろうが…。近頃の労働組合の不甲斐なさに疑問を感じている私に、この本の今野氏の指摘はよくわかった。労働組合がいかに「職業の再建」に取り組めるかは、大事なところだ。
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