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私が誰かわかりますか

谷川直子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2018/08/07
JAN 9784022515605

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商品レビュー

3.7

25件のお客様レビュー

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2024/11/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

リアルです。本当に。 読んでて辛くなるほど。 外から見ると異常な村の中の“常識”と、長男の嫁と言う立場。 時代遅れな男尊女卑。 でも、田舎の親戚付き合いって本当にこんなもんです。 都会の人から見れば頭おかしいけど、これが当たり前で日常なんですよね。 色んなパターンの介護の話。 読んでいて思ったのは、もっと協力的な旦那さんが居たなら… 話を聞かない、手を出さない…そんな長男ばかりでは無いはずだと思いたい。

Posted by ブクログ

2024/01/17

認知症になった高齢者と家族、特に長男の嫁、という立場の女性を描いた物語。田舎に特有の世間という名前の縛りに翻弄されて疲弊していく姿や、それを求めるかつての長男の嫁であった姑。そして介護を通じての気づき、など、共感のできる物語でした。

Posted by ブクログ

2023/02/12

テーマは介護と看取り キーワードとなるのは「長男の嫁」 再婚を機に東京から地方都市に移住した桃子を待っていたのは義理の父の介護 「長男の嫁」と言うだけで当然のごとく介護を押し付けられてしまいます。 義父を在宅介護する友人の恭子、育児と仕事と介護の三つ巴につぶされそうになる瞳、...

テーマは介護と看取り キーワードとなるのは「長男の嫁」 再婚を機に東京から地方都市に移住した桃子を待っていたのは義理の父の介護 「長男の嫁」と言うだけで当然のごとく介護を押し付けられてしまいます。 義父を在宅介護する友人の恭子、育児と仕事と介護の三つ巴につぶされそうになる瞳、死んだ夫の両親に家政婦のように扱われている静子 この3人も「長男の嫁」 昔に比べれば少しは変化したのかも知れないけれど、本作に登場する村社会では介護=長男の嫁の義務と言う思想が根強く残っています。 私の周りには自分の親の介護でさえ一杯一杯になり苦しんでいる人もいるのに痴ほう症を患う義理の親の介護を嫁がするのが当然の事だと思われたら救いがありません。 そして感謝されるどころか、「当然」だと思う家族達。 義理の父の下の世話をする妻、心も身体もボロボロになるまで頑張っているのに、全く手助けしない夫やその兄弟姉妹達。 呆れて物も言えません。 世間の目を気にし、奮闘する桃子に感情移入しながら読み進めました。 良心や情をいくら持ってしても、介護は綺麗事だけでは済まされない。 日本が高齢化社会になっている今だからこそ、家族全員の協力、病院、介護施設、ヘルパー等、様々な面での丁寧で細やかな充実を1日も早く実現出来る様になって欲しいと切に願いました。

Posted by ブクログ