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森鴎外の歴史地図 拓殖大学研究叢書 人文科学19
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 翰林書房 |
発売年月日 | 2018/02/01 |
JAN | 9784877374228 |
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森鴎外の歴史地図
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森鷗外の歴史小説、史伝の理解を深める上でも重宝した。 特に「渋江抽斎」を読んだばかりで、その評価について知りたいと思っていたところだったので。 森鷗外が歴史小説を書き始めたのは、乃木希典が自刃してからと言われているが、その他にも認識すべき時代背景があることを学ぶ。 鷗外の小説は、...
森鷗外の歴史小説、史伝の理解を深める上でも重宝した。 特に「渋江抽斎」を読んだばかりで、その評価について知りたいと思っていたところだったので。 森鷗外が歴史小説を書き始めたのは、乃木希典が自刃してからと言われているが、その他にも認識すべき時代背景があることを学ぶ。 鷗外の小説は、思想的、哲学的なところがあり、どの作品も深読みできる内容になっているところが面白い。 歴史小説、史伝も然り。 以下引用~ ・とりわけ「渋江抽斎」にはなぜ「わたくし」が必要とされたのかという問いについて考えておきたい。 ・・・裏をかえせばそれは神話を歴史である「かのように」扱ってきた国史に対する批判に他ならない。 ・先生は西洋文化の眼を以って東洋文化を観察して、彼を我に移して、我の足らざる所を、補おうとしておられた、先生はその意味において種子を蒔いた人である。 しかし、その苗はそのままでいる、存外生長しない、それは二本足の学者ではなくては先生の後継者となることができないからである。その二本足の学者が容易に出てこないからである、そして世間では一本足同士が、相変わらず葛藤を起こしたり、衝突し合ったりしている。 ・津軽藩という場所から国家の歴史を描いたのが外崎であったとするならば、保資料によって書かれた「渋江抽斎」はあくまで人々の歴史であった。 ・江戸時代後期には、多くの蔵書家が存在し、それを貸借したり、会読したりすることによって、知の交流を図っていた。 ・鷗外には「学校の等閑視する所の人物」を研究しているという意識があった。 ・能久親王は、近代皇族軍人として国家の英雄であるとともに、敗者からの天心を遂げた英雄でもある。能久親王の生涯は、藩閥、旧幕派を問わず、双方を引きつける機能を持っている。
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