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漱石論集成 新版 岩波現代文庫 学術370
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2017/11/01 |
JAN | 9784006003708 |
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漱石論集成 新版
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
今回読み返してみて、どうやら柄谷のレトリックにも慣れてきたようで(まだ難解に思いはしたけれど)楽しむことができた。「意識」「内面」といった自分自身に属する(?)ことがらと、「他者」「外部」「物自体」といったこの世界に広がることがら。双方の関係の中で、ほかでもないこのぼく自身もまた...
今回読み返してみて、どうやら柄谷のレトリックにも慣れてきたようで(まだ難解に思いはしたけれど)楽しむことができた。「意識」「内面」といった自分自身に属する(?)ことがらと、「他者」「外部」「物自体」といったこの世界に広がることがら。双方の関係の中で、ほかでもないこのぼく自身もまたその自明性を揺るがされてしまう……これはもちろん「私見」「邪推」の域を出ない読みになるが、ぼくにとって柄谷を読むことはそのようにしてテクストの中で「自分探し」を行うことである。ウィトゲンシュタインや安吾にも似た「哲学的」な書に映る
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めちゃくちゃおもしろい。 柄谷行人の仕事ってNAMとかやってるのしか知らなかったけど、もともと文芸批評で世に出たわけで、本来はこっちがメインなんだよな。 しかし、柄谷行人をしても、『三四郎』での美禰子の恋愛の対象は三四郎という解釈になるのが不思議。どう読んだってそうじゃないだろ...
めちゃくちゃおもしろい。 柄谷行人の仕事ってNAMとかやってるのしか知らなかったけど、もともと文芸批評で世に出たわけで、本来はこっちがメインなんだよな。 しかし、柄谷行人をしても、『三四郎』での美禰子の恋愛の対象は三四郎という解釈になるのが不思議。どう読んだってそうじゃないだろうと思うのだけど、それが多数説だというのからよくわからない。
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漱石の写生文についての論考に刺激を受けた。 柄谷は、漱石の写生文がやがて小説に発展すべきものとみる見方を退ける。そうではなく、漱石は近代小説の終わりから出発したのだと。ローレンス・スターンを日本に紹介したのは漱石だが、漱石にとって近代小説はスターンで終わっていた。そのスターンはイ...
漱石の写生文についての論考に刺激を受けた。 柄谷は、漱石の写生文がやがて小説に発展すべきものとみる見方を退ける。そうではなく、漱石は近代小説の終わりから出発したのだと。ローレンス・スターンを日本に紹介したのは漱石だが、漱石にとって近代小説はスターンで終わっていた。そのスターンはイロニーが発生する時点に、それと対立する精神態度としてヒューモアを描いた人である。 漱石がロンドンから書き送った「文」に、まさにこのヒューモアが描かれており、柄谷は次のように評する。 「これは西洋人のなかに混じって劣等感に打ちのめされているときに、そのように『おびえて尻込みしている自我』に『優しい慰めの言葉をかける』ものだといってよい。それは、知らぬ間に優劣および優劣にこだわる自意識を無化してしまっている。」(p.343) 漱石における写生文において、「優しい慰めの言葉をかける」ようなヒューモアは、ナレーターとして現れる。写生文におけるヒューモアは、「おびえて尻込みしている」ような諸々の自我のレベルを往還しうる能力なのだ。 「ヒューモアとは、すでに終わっているにもかかわらず、あるいはもはや終わり(目的)がないにもかかわらず、書きつづけ闘争しつづけることではないのか」(p.353) 病的なものを誇示したがる文学者とは違って、漱石が読者をたえず解放させる力を持っていた理由がここにある、と柄谷は言う。
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