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入門東南アジア近現代史 講談社現代新書2410
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2017/01/01 |
JAN | 9784062884105 |
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入門東南アジア近現代史
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商品レビュー
3.9
14件のお客様レビュー
今さらながら読んで良かった。 「多様性の中の統一」という指摘や、宗教のこと、東南アジアがいくつもの中・小規模社会に分節しているということ、そして土着国家←→植民国家、あるいはインドの影響――といった、他の国・地域との関係で論じていく様は、わかり易く、説得力があり、そして面白い。 ...
今さらながら読んで良かった。 「多様性の中の統一」という指摘や、宗教のこと、東南アジアがいくつもの中・小規模社会に分節しているということ、そして土着国家←→植民国家、あるいはインドの影響――といった、他の国・地域との関係で論じていく様は、わかり易く、説得力があり、そして面白い。 但しその共感・理解のベースにはこれまでの各国での体験やベトナム生活があってこそとも実感。比較し、他国含め理解し、そうしてこそ越を更に理解できた。(読書と体験とは車の両輪) 越は唯一「中華世界」だったが、清が仏に敗れカンボジア・ラオスとともに植民地になったことで「東南アジア」したとか(p.57)、フランスはカンボジア・ラオスの統治にもベトナム人を利用したとか(p.69)、そういう越のユニークさに思いが至る。 その一方で、各国と同様、植民化の下で伝統経済(農業等)と近代経済(資本主義)の分断的共存とか(そしてそれがその後の経済格差の引き金となったことも)、 各国の独立の動きの中でも越でも独立がなされたこととか(但しスムーズさや次期には差異があったが)、といた共通性も感じる。 さらに言えば、ドイモイやASEAN加盟(元来は反共を契機としたASEANだったのに)の背景には、越の国際的孤立やソ連の崩壊といった切実な事情があったというのも、なるほどと思う(P.199)。 全体的に、複雑な歴史をきわめてわかりやすく(そして冗長な深掘りもなく、)読みやすく解いてくださっている良書だ。(文章の書き方含めて)
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日本史やヨーロッパ史や中国史にもちょこちょことでてくるのでわかった気になってあまり読もうとしてこなかった東南アジア史。当然知らなかったことも多く、新大陸やアフリカとの対比も興味深かった。歴史を読むときの粒度を、もっとうまくしたいと思いつつ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトル通りの東南アジアについての近現代史をコンパクトにまとめた新書です。 陳腐ですが、テーマは「多様性」ということでしょうか。 EUがキリスト教という文化的価値観が通底する統一である一方、東南アジアとほぼ同義になったASEANでは、宗教(キリスト教、イスラム教、仏教、他)、民族、政治体制(軍政、独裁制、民主主義)までバラエティに富んでいることが特徴でしょう。 とりわけ政治体制はバラエティに富んでいます。社会主義国を加盟させ、軍政であるミャンマーの軍政を迎え入れる一方、独裁的民主制?とも言われかねないシンガポールやフィリピン、内戦から復興中のカンボジアなども入っています。 こうした政治体制の違いは、ASEANでの全会一致というルールの下、当該組織の限界を規定していると揶揄される一方、現在のミャンマーのように国際社会で孤立した軍政国家へのリンクを確保するという点では非常に貴重であろうかと思われます。こうした緩やかな連携と多様な価値観が混在している様がよく書かれていると思いました。 ・・・ もう一つ。 そもそもなぜこうしたASEANが発足したのか、何を目的としているのか。 20世紀の二度の大戦で大国から蹂躙を受けた中小国家群。これが東南アジアでありASEANの核である旨、記載がありました。中小国家が強国・大国に伍する、伍するまでいかずとも立場を確保するためには、やはり結束する、というのが有効なのでしょう。 蹂躙した側の子孫としては心苦しい限りですが、こうした歴史的背景は、こと東南アジアとのつながり・連携が強まる昨今、我々が学ぶべきことであると感じます。 ・・・ ということで東南アジアについてのザックリわかる歴史書でした。 2017年初版ということで、時事的な内容はちょびっと古いかもしれませんが、当該地域の近現代史の初歩を押さえるという点では非常にまとまっているものと思います。 参考文献がしっかりまとまっていることから、大学生が東南アジア関連の課題でまず手に取るのには適しているかもしれません。それと、ASEAN圏へ駐在されるような方は事前にこの程度の内容は理解しておくと良いのではないかと思いました。
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