晴ヶ丘高校洗濯部！ スターツ出版文庫

梨木れいあ(著者)

• 販売会社／発売会社: スターツ出版
• 発売年月日: 2017/01/28
• JAN: 9784813702016

商品レビュー

2020/08/27

洗濯部って何だろう。そう疑問を抱きながら手にした一冊。本を開く前は「学校内で出た洗濯物を洗う部活かな」と単純に考えていたが、まさか「心をも洗う洗濯部」だったとは。
題材がユニークで非現実的な設定もあるのに、登場人物一人一人の背景や言動がとても身近に感じられ、それぞれの等身大の想いをそのまま受け止めて読み進めることができた。また、終始あっと思わせる設定・展開が多く、読む手が止まらなかった。
六月二十五日以降の葵や真央くん、それに日向や紫苑はどんな日々を過ごしていくのだろうか。気になる終わりではあるが、きっと晴れやかな日もくすぶった曇天の日も、はためいていった彼らは充実した毎日を送っているのだろうなと穏やかな気持ちで感じることができた。

2020.8.24 読了

2017/02/18

「洗濯部、入りませんか？」
人と関わるのが苦手な高校一年生の葵は、洗濯部部長の日向の勧誘を受け、５号館の「洗濯部」に入部することになる。
熱血部長の日向、訳アリ黒髪美人の紫苑、無口無愛想美少年の真央と一緒に、「心の洗濯」をして葵は明るさを取り戻していく。
しかし、この部活にはある秘密があって・・・。

（以下ネタバレ）
スターツ出版なせいか、多少書き方がライトな感じ。
最初こそ、学校のチャイムに「うっひゃ！？」と驚いてスマホを落とすなど表現過剰なシーンや、キャラの動きや展開がわざとらしく、まどろっこしいシーンが多く、物語に入るのが難しい。
しかし、読み進めていくと、運動部のユニフォームを「うわ、くっさ！」と大声あげて部員をへこませる葵の正直さやひたむきさ、冷静沈着の今井先輩（新入部員かつすぐに退部）、美人紫苑先輩の秘密（幼馴染のための女装）、洗濯部の秘密（あるはずのない五号館）、真央くんと葵の関係（真央くんはストーカーｗ）など、飽きさせない展開が続き、どんどん物語にのめりこめる。
清々しくカラッと読める作品。

2017/02/17

少し不思議な5号館の設定はよい。
洗濯の活動をするという設定はいらないのではないだろうか。
キャラクターが全員真面目な性格でつまらなかった。