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週末カミング 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2017/01/25 |
JAN | 9784041048276 |
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週末カミング
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週末カミング
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商品レビュー
3.5
19件のお客様レビュー
いくつもの、色んな人の週末を記録した短編集。 柴崎さんは、登場人物に絶妙な距離をおいた視点でいつも文章を書いてるように感じる。私にとって、こんなに描写から様子を脳内によく描けるものはなかなか無い。 瀧井さんの解説が本当に言いたいことを代弁してくれてる。普通に生活するという一回性...
いくつもの、色んな人の週末を記録した短編集。 柴崎さんは、登場人物に絶妙な距離をおいた視点でいつも文章を書いてるように感じる。私にとって、こんなに描写から様子を脳内によく描けるものはなかなか無い。 瀧井さんの解説が本当に言いたいことを代弁してくれてる。普通に生活するという一回性の連続に対して自覚的であることで、なんにもない日常、つまり人生の肯定につながる。 言いたいことはまだまだあるけど、たまに読み返したいなと、思う。
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いろんな人の何気ない週末を覗き見しているような短編集。 週末、私も成り行きでもう少し動いてみようかな。
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・棚に並ぶ、大きさの不揃いなたくさんの本は、わたしが読めないことがいっぱい書いてある。(53:蛙大路とハリウッド) 猛禽類のようにぴゅうっと滑空してとらえるのか、一度木に留まってからつついてくるのか、そしてあんな小さなものをどうやって見つけることができるのか、自分は知らないことば...
・棚に並ぶ、大きさの不揃いなたくさんの本は、わたしが読めないことがいっぱい書いてある。(53:蛙大路とハリウッド) 猛禽類のようにぴゅうっと滑空してとらえるのか、一度木に留まってからつついてくるのか、そしてあんな小さなものをどうやって見つけることができるのか、自分は知らないことばかりだと思った。(70:つばめの日) ・目に見えたものは「見失った」と言うけれど、耳に聞こえたものは何で言うんだろう。(122:海沿いの道) ・皆、大阪の食べ物を食べていた。ここも大阪でいいんじゃないかと思った。(226:ハルツームにわたしはいない) ・もしかしたら、真ん中で黙っているけいなら、わたしの感じていることが通じるかもしれないと期待があった。ハルツームの気温を確かめている理由も、言葉にできるかもしれないと思った。でも、ほんとうに通じたかどうか、確かめることはできない。(228) ・ハルツームは、四十一度だった。うれしかった。(204)
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