料理人の光 ヤッさんⅣ

原宏一(著者)

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 2016/12/21
• JAN: 9784575240108

商品レビュー

2024/08/30

イタリアに料理修行に行くも、知識も覚悟もなく挫折して帰国。その後ホームレス生活しつつ、仲間に自慢の料理をふるまって得意になってたショータ君。

市場で食材を万引きしていたことでヤッさんにつかまって、その償いとして働きながら、ちゃんとした料理人を目指すお話。

ちょこっと修行しただけのくせに調子に乗る人って、どの業界にもいますよねぇ。また、客商売なのにお客さんの期待に応えるのではなく、芸術家気取りで自分のやりたいことを優先する人も。

身近にいた同じタイプのイヤな人のことを思い出しちゃって、ショータ君への感情移入がちょっと難しく感じました。それもあってか、序盤にショータ君が欠点をズバズバ言われるところはスカッとしてしまったりも。

その後、ヤッさんの元でいろんな人、いろんな環境、いろんなシチュエーションを体験していきます。ヤッさんの仕入れの手伝いから寮の厨房、経理事務、ホテルの料理部門マネージャの独立問題、割烹の事業拡大問題、九州の民宿など。

シリーズも4作目でワンパターンに陥るかと思いきや、各エピソードがバリエーションに富んでいて読んでいて楽しめました。また、ショータもいろんな体験をして料理人としても人間としても成長していく様子が伝わってきました

最後はまさに守破離を体現したような話で、ヤッさんからの卒業で大団円。シリーズ定番の話の流れは変わらずも、変化に富んでいたところが良いなと感じました。

2024/07/31

久しぶりのやっさん。

思い出しながら読んだ。

パリッとしたやっさんの性格が気持ちいい。ショータは弟子となり立ち直れるのか！？

2024/01/22

矜恃って分かります？

ってな事で、原宏一の『料理人の光 ヤッさん IV』

遂にわしの未来予想図小説が第4弾まで出ました(笑)

毎度の如く、悩める宿無し問題児を立派に更正させるヤッさん♪

分かっちゃいるけど、やっぱ面白いなぁ

こんなオッサンに憧れます

2018年12冊目