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志布志事件は終わらない
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 耕文社 |
発売年月日 | 2016/11/01 |
JAN | 9784863770454 |
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志布志事件は終わらない
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木村朗、野平康博『志布志事件は終わらない』(耕文社、2016年)は志布志事件から日本の刑事司法の問題を指摘する書籍である。志布志事件は2003年4月の鹿児島県議会議員選挙の公職選挙法違反の冤罪事件である。鹿児島県警は虚偽の自白強要や密室での異常とも言える長時間の取り調べ、長期勾留...
木村朗、野平康博『志布志事件は終わらない』(耕文社、2016年)は志布志事件から日本の刑事司法の問題を指摘する書籍である。志布志事件は2003年4月の鹿児島県議会議員選挙の公職選挙法違反の冤罪事件である。鹿児島県警は虚偽の自白強要や密室での異常とも言える長時間の取り調べ、長期勾留などが行われた。 冤罪は明らかになり、国賠訴訟でも住民側が勝訴した。しかし、塗炭の苦しみを受けた被害者への謝罪はない。刑事訴訟法改正では、取調べの可視化は一部に限られ、盗聴の対象事件が拡大し、司法取引が導入された。司法取引は日産自動車ゴーン事件のように都合の悪い人物の追い落としに悪用されている。 志布志事件では親族のメッセージに見立てた三枚の紙を無理やり踏ませて自白を強要する踏み字も行われた。江戸時代のキリシタン弾圧を思わせる拷問である。インドネシア東部パプア(Papua)州の警察署では、警官が怯える窃盗容疑者の体に生きたヘビを巻き付かせ、自白を強要していた(「警官が容疑者にヘビ巻き付かせ自白強要 インドネシア・パプア州」AFP 2019年2月12日)。これは物理性の強い拷問であるが、日本警察の踏み字は精神性を侵害する。 日本警察の陰険さが表れている。権力で抑えようと意識が強いから行動も過激になる。 日本警察の蛮行は、その政治的立ち居地がどうであれ、まともな人間であれば生理的嫌悪感を覚える。冤罪に対する罰則が必要である。 人質司法の下では態度や言葉で脅すことが普通に行われており、それが冤罪の温床になっている。人質司法の下で冤罪をなくすことは、牧場の隅に積み上げられた牛糞の山の中から、石炭を見つけるよりも困難だろう。
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