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『週刊ファイト』とUWF 大阪発・奇跡の専門紙が追った「Uの実像」 プロレス激活字シリーズvol.2
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2016/03/16 |
JAN | 9784575311112 |
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『週刊ファイト』とUWF
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
時系列があっち行ったりこっち行ったりして、更にイニシャルトークばかりで関係者にしか分からない人間関係が多いので分かりにくいことこの上ない。 当時の業界の特殊さと独特の緊張感は懐かしかった。 まあしかし、一番面白かったのは巻末の前田日明と作者の波々伯部哲也(ほおかべてつや)氏の...
時系列があっち行ったりこっち行ったりして、更にイニシャルトークばかりで関係者にしか分からない人間関係が多いので分かりにくいことこの上ない。 当時の業界の特殊さと独特の緊張感は懐かしかった。 まあしかし、一番面白かったのは巻末の前田日明と作者の波々伯部哲也(ほおかべてつや)氏の対談だったというね。
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地味でストイックなイメージの『週刊ファイト』の、今や業界にさしたるしがらみも無いように見える元記者の回顧録なので、素朴に信ぴょう性を感じた。ただUWFの振り返りというより、週刊ファイト自体の振り返り書として評価すべきだろう。
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週刊ファイトの記者とは、発行元が新大阪新聞社という大阪地方紙であることもあり、薄給、休日返上と今でいうブラック企業とも言える仕事なんだろう。しかし、本著で書かれているのは、週刊ファイト、そしてプロレスへのあふれんばかりの愛情である。特に世間に新たなプロレスの楽しみ方を確立したI...
週刊ファイトの記者とは、発行元が新大阪新聞社という大阪地方紙であることもあり、薄給、休日返上と今でいうブラック企業とも言える仕事なんだろう。しかし、本著で書かれているのは、週刊ファイト、そしてプロレスへのあふれんばかりの愛情である。特に世間に新たなプロレスの楽しみ方を確立したI編集長。本書では、著者のI編集長に対する愛情と尊敬の念があふれている。 「自ら“プロレスってのは、リングの上での試合、それだけなんです”というプロレスを、どうやってファンが強い興味を持つ様に展開するか、どういう見方をすればプロレスがもっと楽しくなるかを絶えず考えていた。」 I編集長はアントニオ猪木を徹底的に観察し、週刊ファイトを成長させた。それと同様に、著者は前田、髙田たち、UWF勢を観察していった。ちょうど新日クーデターから第1次UWF誕生の時期と著者の入社が重なったのだろう。だからこそ前田や髙田たちも著者に心を開きやすかったのだろう。 「この周囲を明るく楽しくさせる、さわやかな好青年が内面に闘争心や負けず嫌いといった激しい気性を持っていた。」 「面白いことに、この選手たちの猛反発や怒りは、UWF勢が新日マットにUターン参戦すると、リング状の緊張感としてプラスに作用することになる。」 「あの時代、アンドレが仕掛けたあのようなシュートマッチに対抗できる日本人選手が他にいたか?その答えは間違いなくノーだ。」 UWF勢の苦悩と成長、そして第2次UWFの空前のブーム。押しも押されぬメインエベンターに成長していった。しかし・・・ 「UWFはその後、11.28の東京ドームに6万人の観客を集めてU-COSMOSを成功させるなど、一見順風満帆だったが、中から聞こえてくるのはこうした不協和音だった。選手たちがやる気を失っている兆候が見え隠れしていた。」 UWFの分裂とともに、週刊ファイトは徐々に終局を迎えていく。時代を作り上げ、牽引していった男たちも、年齢には逆らえなかった。プロレス自体を取り巻く社会の変化もあり、彼らの後継者の育成もままならなかった。I編集長は去り、著者も一旦は去る。そして廃刊。 「マット界はファンを含め共通の連帯感をもち、そこから暖かさや感動が生まれている。」 「逆に“あれだけエラそうに言って辞めていったくせに”というような冷淡な言葉や態度を取られ、嫌な思いをしたことは皆無だった。」 暗い、悲しい話で終わるのかと思いきや、最後は温かい話で終わる。最後の前田との対談も終始和やかな雰囲気であることが垣間見れる。前田の著者への信頼の証だろうか。 マット界の温かさを創って行ったのは?レスラー・企業そしてファンはもちろん、どんなに批判されても、書かれても、正面から扱うメディアの存在、つまりは週刊ファイトの存在が大きいのではと思う。
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