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灯台の光はなぜ遠くまで届くのか 時代を変えたフレネルレンズの軌跡 ブルーバックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2015/10/22 |
JAN | 9784062579391 |
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灯台の光はなぜ遠くまで届くのか
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灯台の光はなぜ遠くまで届くのか
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商品レビュー
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9件のお客様レビュー
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20190916読了。 ネットのレコメンド記事をみてたのがきっかけ。 19世紀前半までは灯台というのは大事な存在だった。商業取引をする上で、航海は欠かせないものであり、その安全性に灯台は大きく寄与していた。 しかし一方で、灯台の光の弱さは問題になっており、灯台の明かりを探すあ...
20190916読了。 ネットのレコメンド記事をみてたのがきっかけ。 19世紀前半までは灯台というのは大事な存在だった。商業取引をする上で、航海は欠かせないものであり、その安全性に灯台は大きく寄与していた。 しかし一方で、灯台の光の弱さは問題になっており、灯台の明かりを探すあまりに船が陸地に近づきすぎて座礁することも少なくなかった。 当時の一般的な説では光は粒子と考えられていたが、フランスのフレネルは緻密な実験を行い、波であることを突き止める。そのうえで光の指向性を高めて今までを遥かに超える距離を照らすレンズをつくりあげる。 当時の最高のレンズでも20kmほどしか光が見えなかったところ、フレネルのレンズは100km先からでもみえた(それ以上でも見えるそうだが地球が球形であるため、それ以上遠くから計測できなかった)ため、まるで魔法のようだったという。
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近代史の陰にフレネルレンズあり、と言っても過言ではないかもしれませんね。 それくらいフレネルレンズは革新的な技術であり、それは産業革命が可能にしたまったく新たな技術でした。 そしてその技術をひらめいたオーギュスタン・フレネルという天才。理論は完璧だったのに、その巨大なレンズ...
近代史の陰にフレネルレンズあり、と言っても過言ではないかもしれませんね。 それくらいフレネルレンズは革新的な技術であり、それは産業革命が可能にしたまったく新たな技術でした。 そしてその技術をひらめいたオーギュスタン・フレネルという天才。理論は完璧だったのに、その巨大なレンズを製作する技術がなかったがために、比較的小型の完成品しかみることのなかったフレネル。その使命を受け継いで大型のレンズを完成させた弟レオノール。想像以上にドラマチックです。 フレネルレンズの物語は、世界史でもおなじみの人物と繋がっています。光の回折をめぐって論争したラプラス。アメリカからフレネルレンズを買い付けに来たペリー。それほど世界にとって革新的な技術だったということですね。 そしてまったく革新的すぎるがゆえに、それを受けいれられない人も居たわけですね。「既存の反射鏡の方がいい!安い!すごいんだ!」と。でも、実物を見れば一目瞭然。反射鏡の何十倍もはるか遠くを照らし、多くの船乗りを救ったのは、まぎれもなくフレネルレンズだったんですね。そうやって受けいれられてゆく様子は、文明史として見ても面白いのではないでしょうか。 そのまま読み物として読んでも面白い本でした。おすすめです。
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