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ヒトはこうして増えてきた 20万年の人口変遷史 新潮選書
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ヒトはこうして増えてきた 20万年の人口変遷史 新潮選書

大塚柳太郎(著者)

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ヒトはこうして増えてきた 20万年の人口変遷史 新潮選書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2015/07/01
JAN 9784106037733

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ヒトはこうして増えてきた

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商品レビュー

3.9

8件のお客様レビュー

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2018/12/11

20万年前に人が発生してから現在までの世界の人口の変遷を、いろいろな角度から切り取って解説している。 説明は丁寧なのだが、数字が漢数字で記述されており、なかなか頭に入ってこない。自分だけだろうか?

Posted by ブクログ

2016/11/08

内容紹介 何が人類をここまで激増させたのか? 20万年前、アフリカで誕生したわれわれは穏やかに増えていくが、つい最近、突然の増加をみた。農耕が始まった約1万年前のわずか500万人が、文明が成立し始めた5500年前には1000万、265年前の産業革命で7億2000万となり、20...

内容紹介 何が人類をここまで激増させたのか? 20万年前、アフリカで誕生したわれわれは穏やかに増えていくが、つい最近、突然の増加をみた。農耕が始まった約1万年前のわずか500万人が、文明が成立し始めた5500年前には1000万、265年前の産業革命で7億2000万となり、2015年には72億人に。そしてこの先どう推移するのか? 人口という切り口で人類史を眺めた新しいグローバルヒストリー。 内容(「BOOK」データベースより) 20万年前、アフリカで誕生したわれわれは穏やかに増えていくが、つい最近、突然の増加をみた。農耕が始まった約1万年前のわずか500万人が、文明が成立し始めた5500年前には1000万、265年前の産業革命で7億2000万となり、2015年には72億人。そしてこの先どう推移するのか?人口という切り口で人類史を眺めた新しいグローバル・ヒストリー。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 大塚柳太郎 1945(昭和20)年、群馬県生れ。東京大学理学部生物学科(人類学課程)卒、理学博士。専門は人類生態学。東京大学大学院医学系研究科教授、国立環境研究所理事長を経て、自然環境研究センター理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 目次 第1章 賢いヒト―二〇万年前=五〇〇〇人? ヒト前史 ヒト化 狩猟採集という生き方 適応を測る 出生と死亡からみるヒト 第2章 移住―七万年前=五〇万人? 地球全域への移住 狩猟採集民としての過適応 第3章 定住と農耕―一万二〇〇〇年前=五〇〇万人 定住と農耕の開始 農耕の起源と伝播 残されたフロンティアへ 農耕による生存基盤の拡充 第4章 文明―五五〇〇年前=一〇〇〇万人 文明がもたらす功罪 コア・ユーラシア 二回の「人口循環」 現代の幕開け 第5章 人口転換―二六五年前=七億二〇〇〇万人 ヨーロッパではじまった人口転換 日本―ユニークな軌跡 二〇世紀半ば以降―激動する人口 最終章 現在―二〇一五年=七二億人 動画も配信中! 2016年10月に購入した本→https://www.youtube.com/watch?v=Je4YkmutDYo 本の感想 (オフィス樋口Booksより転載、http://books-officehiguchi.com/archives/4744018.html) ヒトが誕生して約20万年と言われているが、この本は20万年の間の人口増加の変遷について分析した本である。旧石器時代・縄文時代・弥生時代におけるヒトの平均寿命は30歳前後でる。狩猟・移住の生活で疾病にかかりにくいというのが意外だった。弥生時代になると定住を始めると同時に感染症にかかり始めたのも意外だった。 人類の歴史で、世界中の人口が7億人程度になったのがイギリスでの産業革命の頃で、わずか数百年で72億人になったと言われている。今後、人口爆発が起こるのかどうか、人口の増え方について注目したいと思う。

Posted by ブクログ

2016/09/26

内容は人口史にとどまらず、人類の進化と拡散、農耕や文明の歴史に及ぶ。 ハッサンは、バイオームごとに生息する有蹄類の重量から、更新世最終盤のヒトの人口支持力は1000万人だったと推測した。実際の人口は、その5〜8割と考えるのが妥当。狩猟採集社会か農耕社会かを問わず、多くの人々が密...

内容は人口史にとどまらず、人類の進化と拡散、農耕や文明の歴史に及ぶ。 ハッサンは、バイオームごとに生息する有蹄類の重量から、更新世最終盤のヒトの人口支持力は1000万人だったと推測した。実際の人口は、その5〜8割と考えるのが妥当。狩猟採集社会か農耕社会かを問わず、多くの人々が密集して集住すると、社会の階層化が始まった。 3200年前、フェニキア人が順風でなくとも航海できる帆船を建造し、地中海とアラビア海で活発な交易活動を開始した。インドでは紀元前1000年頃から鉄器が用いられるようになって農業生産が高まった。中国でも、周王朝が衰退しはじめた紀元前8世紀から鉄製の農具やウシに曳かせる犂が普及し、農業生産が急速に向上した。中国では220年に後漢が、ヨーロッパでは西ローマが476年に滅亡したため、世界人口は200年頃から500年頃まで停滞あるいはわずかに減少した(第一の人口循環終了)。 500年から1400年まで続いた中世の人口循環には、世界人口は1億9000万人から3億6600万人に増加した。人口増加は1000年頃に加速し、1200年代に減少が始まった。鉄製の斧や牛馬に引かせて深耕するための重輪犂、蹄の損耗を防ぐ蹄鉄が農民の間に広く普及したこと、ヨーロッパでは、11〜12世紀に三圃式農法が普及し、品種改良によって小麦の収穫率が3倍未満から5倍に増加したこと、中国南部でも11世紀初頭に、日照りや虫害に強くやせた土地でも生産性が高いベトナム原産の占城稲が導入され、二期作やムギとの二毛作が可能になったこと、中国北部でも、1〜2世紀にシルクロード経由で伝えられたコムギとアワの二毛作が行われるようになったことが人口増加の要因。13〜14世紀には、モンゴルの騎馬軍団が戦闘を続け、ヨーロッパでは14世紀にペストの流行で人口が減少した。 15世紀以降の現代の人口循環のうち、17世紀前半は長期にわたる戦争と社会的な混乱によって人口は伸びなかった。中東ではオスマン帝国が勢力を伸ばし、ヨーロッパでは宗教対立による30年戦争が起き、中国では明王朝が衰退して後金ののち清朝が成立した。ヨーロッパと中国ではペストも流行した。18世紀には、南北アメリカ大陸への移住と、アフリカ人の強制移住が本格化した。 一方で、イギリスでは18世紀に死亡率と出生率が変化する人口転換が始まった。四輪作(オオムギ、クローバー、コムギ、カブ)への転換、農具の改良、畑作と畜産の連携などが進み、コムギの収穫率も10倍を超えるようになった。18世紀半ばには産業革命が起こり、増加した農村人口を吸収していった。産業構造が農業から工業へ移ったため、子どもを多く持つ必要が減り、逆に子どもの教育に必要な費用が増加したことが、出生率が低下した要因としてあげられる。

Posted by ブクログ