リバース

湊かなえ(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2015/05/01
• JAN: 9784062194860

商品レビュー

2024/10/22

さすがイヤミスの女王。情緒が安定していない時には読めない。時期を慎重に選んだつもりだったが、陰鬱な気持ちが後を引いている。

本書最大の「イヤ」は最後の一文にあるのだろう。しかし、終始イヤな気持ちにさせるのが、主人公深瀬の性格だった。当該事件には巻き込まれただけ。自分が下位カーストなのは、本質が分からない周りに原因がある。良い子であろうとするため表面には出さないが、心の底でそう思っているのが分かる。

広沢の好感が増していく一方で、深瀬への嫌悪感は徐々に増していった。ただ、深瀬のような人はたくさんおり、自分だって違うとは言えない。

コーヒーを渡したという善良だが後ろめたい深瀬の行動が故の結果に、様々な気持ちがないまぜになった。
結局、正義感いっぱいだった深瀬は、広沢の両親に真相を伝えたりはしないのだろうな。

2024/10/13

わーーー最後の1ページで鳥肌たった

面白かったポイント
1️⃣過去の友人に聞いて回る前の広沢のイメージが鈍臭いのんびりしたやつ→優しくて誰よりも周りの気を使うやつ　って変わっていったこと

2️⃣主人公のきしょい自己愛と卑下がどんどん見えてくる感じ

3️⃣ラストの1ページ

2024/10/11

途中、あれ？そうなのでは？と答えがわかったような気がしながら読み進めるが半分正解で半分はそれを一つ上回る最後の答え合わせ。
面白かった。

コーヒー好きだから、私もコーヒー飲みながらサラサラ読める小説でした。明日、美味しい豆を買える店を探そう。